マーク金井の試打インプレッション

ヘッドが進化 安定のストレート弾道と飛び「ヤマハ RMX 120 ドライバー」

2019/11/05 05:00

構えてみると?

ヘッドは投影面積が非常に大きくなって、形状はシャローバック

ヤマハの主力ブランド、RMXシリーズのドライバーには2つのモデルがラインアップされているが、今回試打するのは「RMX 118 ドライバー」の後継機種となる「RMX 120 ドライバー」だ。

ドライバーはこれまでも100番台と200番台の2つのヘッドが展開されており、100番台は200番台よりもヘッドが小ぶりなのが特徴のひとつだ。

「RMX 120」のヘッド体積は455ccで、前作よりも10cc大きくなっており、形状はがらりと変わっている。投影面積が非常に大きくシャローバックとなり、フェース形状も前作よりかなり面長だ。前作「118」と比べると、見た目のやさしさ、重心の深さ、慣性モーメントをできるだけ大きくしたい意図がうかがえる。

実際に慣性モーメントの大きさを強くアピールしており、「RMX 120」のヘッド慣性モーメントは、RMXの100番台としては最大の5180g・cm2となっている。

フェースの厚みは約56ミリで、前作より4ミリほど減っている。アドレスするとフェース面はスクエアでストレート感が強く、この点は「118」を踏襲している。

ヘッドのカラーは、鮮やかなピアノのようなブラック。ヤマハは塗装の仕上げ方が丁寧なことで定評があるが、「RMX 120」もこれまでと同様、楽器をほうふつさせる美しい仕上がりだ。

ソールに目を転じると、フェース側にはヒールとトウにかけて2本の溝が刻まれる。ヘッド内部は、クラウンからソールに続く一連のリブとホーゼルで、フェース周りをリング状に固定する“ブーストリング”というテクノロジーを採用。これによってエネルギーが集中してボールに伝わり、初速が大きくアップするとのこと。

バックフェース寄りの中央部分には、重量調整用のネジがひとつ埋め込まれている。このネジは脱着可能で、重量を3g~9gの間で1.5g刻みに選ぶことができる(標準装着は6g)。

シャフトとヘッドは脱着式、いわゆるカチャカチャ式になっており、装着方向を変えることで、ライ角とロフト角(フェース向き)を変えられる。

前作「118」からヘッドの形状が大幅に変わり、重心の深さ、慣性モーメントの大きさにこだわって登場した「RMX 120」。従来のヤマハのクラブとは一線を画するわけだが、クラブは打ってみないと性能は分からない。どんな弾道で飛ぶのか?飛距離性能はどうなのか?じっくりとテストしてみたい。

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発売日:2019/09/06