真っすぐな弾道がオートマチックに打てる「ヤマハ RMX 220 ドライバー」
構えてみると?
ヤマハの主力ブランド、RMXシリーズのドライバーには2つのモデルがラインアップされているが、今回試打するのは「RMX 218 ドライバー」の後継機種となる「RMX 220 ドライバー」だ。
ドライバーはこれまでも100番台と200番台の2つのヘッドが展開されており、200番台は100番台より大ぶりなヘッド形状に仕上げられている。
ヘッド体積は460ccで、兄弟モデルの「120」よりも5ccだけ大きいのだが、その数値以上にヘッドが大きく見える。
フェースが面長なことに加え、ヘッドが後方に大きくストレッチされており、見た目には500ccくらいありそうに思えるのだ。ヘッド後方を強いシャローバックにすることで、ルール適合の460ccに仕上げているのだろう。
ヘッドの形状から、物理的に重心を深く、慣性モーメントをできるだけ大きくしたい意図がうかがえる。それと引き替えに、これまでのヤマハのドライバーとはまったく違うヘッド形状に仕上がっている。
「RMX 220」の慣性モーメントは5780g・cm2と、ルール上限の5900 g・cm2に迫る数値で、ヤマハ史上最大であることをアピールしている。
フェースの厚みは約54ミリで、「120」よりも2ミリほど薄い。アドレスすると、フェース面はスクエアでストレート感が強く、フェースプログレッションが非常に小さい。ドライバーだが、アイアンでいうところのグースネックに見える顔つきに仕上げられている。
ヘッドのカラーは鮮やかなピアノのようなブラック。ヤマハは塗装の仕上げ方が丁寧なことで定評があるが、「RMX 220」もこれまでと同様、楽器をほうふつさせる美しい仕上がりだ。
ソールに目を転じると、フェース側にはヒールとトウにかけて2本の溝が刻まれる。ヘッド内部は、クラウンからソールに続く一連のリブとホーゼルで、フェース周りをリング状に固定する“ブーストリング”というテクノロジーを採用。これによってエネルギーが集中してボールに伝わり、初速が大きくアップするとのこと。
シャフトとヘッドは脱着式、いわゆるカチャカチャ式になっており、装着方向を変えることで、ライ角とロフト角(フェース向き)を変えられる。
前作「218」からヘッドの形状を大幅に変え、慣性モーメントにとことんこだわったという「RMX 220」。ヤマハのクラブとは思えないほどの変わり様だが、大慣性モーメントのドライバーは本当に飛びに有利なのか?どんな弾道が出やすいのか?じっくりとテストしてみたい。