ユニークな形状で深重心、ボールが簡単に上がる「キャスコ UFO by パワートルネード」
打ってみると?
試打クラブは、ロフト角22度の“#55”という番手を使用。装着されているシャフトは純正のカーボンで、硬さはS。ワッグルしてみると中間部分がしなり、先端側のしなりは控えめだ。
素振りでシャフトの挙動を確認し、やや軽めのヘッドスピードから打ってみた。「パシューン」というドライバーを打った時のような鋭い金属音とともに、ボールは高く打ち出された。インパクトの手応えも、ユーティリティというよりはドライバーに近く、球離れが早い。
続けて数発打ったが、とにかくボールが簡単に上がる。重心の深さが影響しているのだろう。一般的なロングアイアンに比べると打ち出し角が高く、スピンも適度に入り、ユーティリティらしい弾道でキャリーをしっかり稼げる。球離れが早いがつかまりが良く、直進性が高い弾道がオートマチックに打てる。
ヘッドスピードを40m/sぐらいに上げて弾道計測すると、打ち出し角は15度前後で、スピン量は3500~3800回転。安定したキャリーが出て落下後のランも適度なので、グリーンを狙える弾道が打てる。
印象に残ったのがシャフトの挙動安定性。先端径が太いので当たり前と言ってしまえばそれまでだが、どのように打ってもヘッドの挙動が安定し、なおかつ打点位置のばらつきが少ない。
純正装着のカーボンシャフトは、切り返しでシャフト中間部分がしなり、しなった分だけしなり戻る。シャフト重量は50gと軽いのだが、しなりを感じやすく設計されているのでタイミングが取りやすい。クラブ全体の流れを考えると、もう少し重めのシャフトを使ってみたい気もするが、シャフトが軽いからこそ楽に振り切れるのだろう。
ヘッド形状はかなりユニークであるが、打ってみるとボールが楽に上がって、キャリーがしっかり出てくれる。払って打ってもダウンブローに打ち込んでも簡単にボールが上がってくれるのには正直驚いた。
どんな打ち方にも対応してくれるので、使うゴルファーを選ばない。ロフトのバリエーションが豊富なので、ロングアイアンに限らず、アイアン全般が苦手な人にとっても非常にお助け度が高いクラブである。
レッスンカテゴリー
- 基本動作アドレス グリップ スイング ドライバー バンカー 練習ドリル
- 弾道別スライス フック トップ ダフリ 高い 低い テンプラ
- スイング改善アドレス グリップ 振り遅れ インパクト フォロー
- 状況 クラブ別ドライバー アプローチ バンカー ラフ 傾斜 アイアン
- 中上級 応用ドロー フェード 距離感 マネジメント スピンコントロール
- ボディケアスキンケア ストレッチ 花粉症 筋トレ アレルギー
- ルール マナーゴルフ規則 マナー