「飛ばせるうえに止められるFW」ブリヂストン ツアーステージ X-FW

グリーンを狙えるFW「ブリヂストン ツアーステージ X-FW」を試打レポート

【ミーやん】テーラーメイドの「RBZ FW」やキャロウェイの「X HOT FW」など、巷では飛ばせるフェアウェイウッドが大流行中。そんでもって、ドメスティックブランドの刺客とも言えるのがこのモデル。フェースにはアルティメット・ストロングメタルという新素材が使われていて、ボール初速がアップしているらしいですよ！

【ツルさん】このソールのデザイン・・・まるで15年前のモデルみたいです。シンプルというと聞こえがいいですけど、デザインすることを放棄しているように感じますね。バッグに収まっているクラブを見たときに、まるで高揚感がない。手に取って構えてみたい、打ってみたいという気が、まったく起きません。

構えた印象はヘッドが小さく難しそうなイメージだが、実際に打ってみるとボールを拾いやすく、打ちやすい

【ミーやん】ちょっとちょっと！前回に「ホンネの辛口トークでお願いします」とは言いましたが、ツルさんはいきなり辛口すぎますって。そんなにイキナリ攻めると、女の子にだって嫌われちゃいますよ。モテないですよ。

【ツルさん】あ、ごめんなさい。その調整具合がまだ分からなくて。というか、僕がモテるかどうかは大きなお世話です。39歳の独身ですけど、本当に大きなお世話です。というか、僕のプライベートなことはどうでも良くないですか？

【ミーやん】えーっと、気を取り直して・・・。構えてみると、ヘッドの大きさ、形状、フェースの厚さ、すべてにおいて文句なし。ドライバー同様にすんなりと構えられます。小ぶりのシェイプも、まさにアスリート好みですね。

【ツルさん】打ってみると、これがイイんですねぇ。業界で初めて採用したという新素材のフェースは、弾き感が心地よく、スピンが適度に入るので安心して打っていけます。他社のロースピンの放物線で飛んでいくフェアウェイウッドは確かに飛びますけど、飛び様を見ていて怖く感じることがあるんです。でも、このモデルにはそういう不安感がないです。

【ミーやん】僕も好印象なんですよねー。ドライバーはしんどい感じがしましたが、不思議とスプーンのほうが打ちやすい。

【ツルさん】バックスピンが入りやすいから、そのぶん球が上がってくれますよね。例えば、セカンドが残り220ヤードで手前に池がある最終のパー5。ライもいいし、ここは5番ウッドでグリーンを狙うぞってときに、このモデルならグリーン左端から少しフェード気味に打って、グリーンに止めることができそうなんです。実際に成功するかどうかは腕の問題だけど、そういうイメージを持って打つことができるモデルだと思います。

【ミーやん】ただ単に飛ぶだけじゃなくて、アスリートが左右の曲がりやスピン量をコントロールして攻められるフェアウェイウッドなんですよね。プロや上級者には、こういうモデルが扱いやすいんでしょうね。

【ツルさん】弾き感があって飛ばせる感覚もあるし、アスリート向けのフェアウェイウッドとしてはヘッド性能も文句ナシ。それだけに、この地味なソールのデザインが余計に残念に感じます・・・。この子もちゃんとお化粧したら、もっとキレイになってモテるようになると思うんだけどなー。メーカーさんには、それこそ大きなお世話だと言われそうですけどね（笑）。

【ミーやん】確かに。たとえ電車で目の前に座っていても、あまりドキドキしなさそうなタイプの子ですよね。でも、実際にデートしてみたら案外惹かれちゃうみたいな。って、何の話でしたっけ？？？