いつまで食わず嫌いを続けますか? “マニア”がコスパ重視で勧める中古カーボンフェースヘッド集

いつまで食わず嫌いを続けますか?“カーボンフェースマニア”が勧める中古カーボンコスパヘッド
ヤマハ「インプレスドライブスター Type S」のカーボンフェース

テーラーメイドは2022年、「もうチタンヘッドは作らない」とまで言い、カーボンフェースの「ステルス ドライバー」を発売した。その言葉は最新作の「Qi4D」でも守られ、他社ではヤマハが追随、プロギアの新作フェースもカーボンという噂がある。中古ショップでも同じ仕様の1Wが珍しくなくなってきた。

カーボンフェースの歴史を振り返る

軽量で剛性が高いカーボン素材は、航空宇宙開発やレース用の自動車部品に積極的に用いられてきた。ゴルフクラブではシャフトの素材としてポピュラー。しかし長い間、カーボンをフェースに使うことについては、ネガティブなイメージがつきまとっていた。

筆者はその要因を、2003年に発売されたキャロウェイ「C4ドライバー」の商業的な不振が大きかったと見ている。フルカーボン製の構造は革新的で、寛容性に優れ、飛距離性能も十分高い意欲作だったが、鈍い打球音に対し「飛ばない気がする」という声が一部で上がった。その後、カーボンはヘッドのパーツとしては重宝されるようになったが、フェースは別の素材で作られてきた。

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テーラーメイドはカーボンフェースを作り続ける

カーボンフェースの開発を粘り強く進めたテーラーメイドは、2012年末に日本限定モデル「グローレ リザーブ」を世に送り出した。70層もの極薄グラファイトコンポジットをフェースに採用。翌年には2代目「グローレ」、2015年には「ロイヤルグローレ」を発表した。当時の市場の反応は思わしくなかったものの、「ステルス」の成功に繋がったことは言うまでもない。

カーボンフェースのメリットは

カーボンフェースの利点は主に以下の3点だ。まず、チタンより軽いカーボンをフェースに使うことで生まれた余剰重量を、ソール後方などヘッドの他の部分に配分できること。「ステルス」はフェースの重さを従来品よりも44%減らすことができたという。

2つ目はフェースの面積を広げ、スイートエリアを拡大し、反発性能を高められることだ。「Qi4D」からはボディもフォージドアルミニウムという軽量素材を使うことで、さらなる余剰重量を生み出した。次回作は“完全な脱チタン”では?と予想している。

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Qi4D LS(左)とRMX DD-1は共にカーボンフェース

3つ目はフェース成形の自由度が高いこと。最適なバルジやロールを描くことができる。色を自由に変えられるのも楽しい。

筆者の個人的な印象だが、カーボンフェースはボールがフェースに乗る感覚を得られる。控えめながら、しっかりと音が出て、打った瞬間に球筋がイメージできるフィードバックを非常に気に入っている。

中古でオススメのカーボンフェースモデルは?

中古市場でもカーボンフェースの1Wが増えてきた。コスパに優れているのは初代「ステルス」(2022年)だろう。すでに2万円を切る価格で見つかる。ただし、アスリート向けモデルのため、つかまりが抑えられている点は要注意。右サイドへのミスに悩んでいるなら「ステルスHD」(2022年)をオススメしたい。こちらも1万円台で手に入る。

Qi10」(2024年)も太鼓判を押せる。世界ランク1位を独走するスコッティ・シェフラーが替えられない。相場は2万円代後半とやや割高だが、飛距離性能、寛容性、操作性のバランスの良さが魅力だ。

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プロにとってはフェースが割れにくいのも魅力

ゴルフ用品部門からの撤退が決まったヤマハのクラブは最近、中古品の割安感が非常に高い。「インプレス ドライブスター TYPE/D」(2024年)は、ヤマハらしい整った顔で球のつかまりも良く、低スピンのボールが打ちやすい。お値段は2万円台後半から。

最新モデルの「RMX DD-2」(2025年)は慣性モーメントが大きく、ミスヒットに強い。カーボンフェースらしい軽快な打感も魅力。4万円以下でゲットできそうだ。

地クラブメーカーのジャスティックもファンを増やしているメーカー。「PROCEED DOUBLE-R 450MAX D」(2024年)は、同社で初めてカーボンフェースを採用した。飛距離性能の高さが話題となっている。中古ショップではなかなか見つからないが、フリマ、オークションサイトで探してみては。

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ジャスティック 「PROCEED DOUBLE-R 450MAX D」の後継モデル「PROCEED DOUBLE-R 460MAX HD」

筆者は「Qi4D LS」と「RMX DD-1」を所有。テーラーメイドとヤマハの歴代カーボンフェースドライバーは、出るたびに世代ごとに1モデルずつ購入している。ジャスティックも買うかどうか、とても悩んでいるところだ。

ゴルフクラブの製造にはルールがあり、慣性モーメントにもフェースの反発にも規制がある。常識を超えたものづくりは“異端すぎる”と、セールスが難しいのも世の常だ。最近はチタン+カーボン+樹脂といった、単一素材ではないハイブリッドフェースが増えている。今後も確実に進化して行くだろう。カーボンフェースマニアとしては楽しみでならない。(文・田島基晴)

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田島基晴 プロフィール

1963年生まれ。ゴルフギア好きが高じて、地元広島に中古ショップ「レプトン」のゴルフ部門を設立。現在は店舗で得たギア知識を活かし、ゴルフライターとして活躍。YouTube動画の企画編集やブログ執筆など活動は多岐にわたる。

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