「高次元の打感と安定性」ミズノ MP TYPE-1 ドライバー

「ミズノ MP TYPE-1 ドライバー」を試打レポート

【ミーやん】MPシリーズのドライバーは、なんとロフト調整機能付きのワンヘッド設計のクラブとして登場しました。今回試打する『MP TYPE-1』は、ヘッド体積が435ccのものです。ひとつのヘッドで7.5度から11.5度まで1度刻みでロフト角を調整できます。

【ツルさん】フェースのたわみを増やす溝構造「ウェーブテクノロジーソール」や、航空宇宙素材「ストロングフォージド・エリートチタン」を採用した新設計のフェースを使うなどして、従来モデルよりも高初速エリアを広げているのが特徴だそうです。どんな性能なのか、さっそく打って確かめてみましょう。

ミズノ MP TYPE-1 ドライバーを試打した時の、ミーやん（左）とツルさん（右）の弾道計測値

【ミーやん】MPシリーズだけあって、とても美しいヘッド形状ですね。プロが好んだ名器『MP クラフト 425』の面影があります。こういったアスリートモデルは、たいていボクが打つと球が上がりませんので、ロフト角は10.5度に調整して打ってみますね。
うわっ！このドライバーは、めちゃ打感がいいです。インパクトでボールがフェースに一瞬だけ食い付いてから、スパーンと飛び出していくような気持ちよさがあります。

【ツルさん】ミーやん、ナイスショットですね。弾道計測値を見ても、打ち出し角13度でスピン2300回転という飛ばしの理想値です。僕の場合は、ロフト角を9.5度に調整して打ったときに適正な打ち出し角が得られました。少しスピン量は多めになりますが、これは純正シャフトの影響もありそうです。僕には少し軟らかすぎる感じで、ヘッドスピード43m/sまでの人にちょうど良さそうなシャフトです。

【ミーやん】最近は低スピンすぎるドライバーが多くて、ボクには球が上がりづらくて苦労していますが、このクラブなら大丈夫みたいです。打ち出し角とスピン量のバランスが、ボクにはちょうどいいですね。小ぶりヘッドなので、若干クラブが長すぎるように感じてしまいますが、それでも打ちやすいですよ。

【ツルさん】適度にスピンが入るところが、弾道の安定性と操作性の良さにつながっていると思います。それに加えて特筆すべきなのは、オフセンターヒット時の強さ。小ぶりヘッドですが、芯を外しても飛距離が落ちづらいです。そのうえ打感がマイルドで、本当に打っていて心地よいです。

【ミーやん】MPシリーズなのに価格もお手頃なんですよ。ビックリの価格設定です！

【ツルさん】ただ、価格が安くなったトレードオフなのか、これまでのMPシリーズのドライバーと比べると、なんとなくディテールに安っぽさを感じてしまいます。個人的にはMPシリーズのドライバーは、細部の仕上げや塗装にこだわったクラブとして存在してほしかったです。それと、ワンヘッド設計のクラブはロフト角を大きく調整すると、どうしてもフェースが左を向くようになります。実際に自分が使うロフト角に調整したときの状態でスクエアに構えやすいかどうかを、購入前に確認したほうがいいでしょうね。