クラブ試打 三者三様

タイトリスト TS1 ドライバー/ヘッドスピード別試打

2019/09/28 05:00

筒康博「HS35から45m/sまで使える」

―率直な印象は?
「『TS1 ドライバー』の一番の特徴は、ミスへの寛容性もあるのに操作性も存在しているという点です。全体的に軽さがあるのに、軽すぎて物足りないということがない。“しっかり感”も残っていて、振っているだけでは重量がまったく分からないところが非常に面白いと思いました」

―“しっかり感”があるのはなぜ?
「総重量275gという軽さは、『VG3 ドライバー』の時の軽量化技術をうまく取り入れたのだと思います。軽量化したヘッドのテクノロジーによって、スイング中に軽いクラブにありがちなヘッドの位置が分からなくなったり、振っている感覚が弱いということがない。かなり優れた性能に仕上がっていると思います」

―他のメリットは?
「純正カスタムシャフトのラインアップが明確という部分です。軽くて動きのある『エア スピーダー』と、ややガッチリめの『ディアマナ 50』。この2本は見た目も振り心地もはっきり違うので、一度試してみればすぐに選択できると思います」

3本とも理想的なドロー弾道だが、「TS1」が一番曲がり幅が大きかった

―「TS2」「TS3」と比べてどう?
「『TS2』『TS3』は重量感があり、打ち出し角は中弾道。低スピンという点でいうと『TS1』より明らかに少ないと思います。ただ、『TS1』もスピン量が多いという訳ではない。ここ最近のドライバーの傾向として、『アベレージ向け or アスリート向け』といったカテゴリー分けがしにくくなりました。それだけ各モデルごとにターゲット層を絞らなくなったと言えます。今回の『TS』シリーズもその傾向が当てはまると感じています」

―見た目は?
「『TS2』『TS3』と比べると若干大きくは見えますが、それほど特別大きく見えるということではありません。過去のタイトリスト『91〇』シリーズの『D2』と同じ顔をしているので、スッキリしていて格好良い。実際打った時に感じるやさしい印象とはまた違うビジュアルかもしれません」

―どのような人向き?
「シャフトの種類でも幅広い層を取り込めますし、カチャカチャも付いているので、本当にターゲットを選ばないと思います。HSで言えば35m/sから45m/sまで、とても幅広い層のユーザーが使える優等生といった印象のクラブです」

※使用スペック/ロフト角:10.5度、タイトリスト ディアマナ 50(硬さS・約50g)

■ 筒康博(47)

変幻自在に球を操るクラブフィッター。クラブフィッティング&レッスンスタジオ「PCM Labo」総合コーチ。プロアマ問わず7万人以上のゴルファーにアドバイス経験を持つ。身長168cm。

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タイトリスト
発売日:2019/07/05 参考価格: 77,760円