絶好調ラーム使用モデル HS50m/s台のYouTuber評価は！？

パラダイム トリプルダイヤ(PARADYM ◆◆◆) ドライバーをフルスイング系YouTuberが試打したら…【万振りマン】

2月24日に発売されたばかりのキャロウェイ「パラダイム」シリーズ。中でも2023年に入ってから既に3勝と、大活躍を見せるジョン・ラーム(スペイン)を支えているのが、セレクトストア限定の「パラダイム トリプルダイヤモンド ドライバー」だ。一般アマチュアにはハイスペックと分かっていながらも、気になる人は多い注目モデルを、ヘッドスピード（以下HS）の異なる有識者3人が採点。フルスイング系YouTuber・万振りマンの評価は！？

• 1WのHS30m/s台・西川みさとの場合
• 1WのHS40m/s台・筒康博の場合

「意外にも“つかまり”アリ！ 飛距離と安定感がガッチリ両立」

1～2球は左右に散らばったものの その後は強弾道を連発。最高飛距離311.9yd

―率直な印象は？
「ヘッドの走り感、強弾道の球質を含め、私が求める飛距離性能を十分に満たしてくれるモデルです。まだ3月の段階ですが、たぶん2023年“最強ドライバー”と言っても良いかもしれません(笑)」

発表前 設定変更になる前のウエート位置で試打(前方14g、後方2g)

―今年最強ドライバー…？
「はい。純正シャフト『SPEEDER NX GREEN 60』との相性が良かったことも挙げられますが、ヘッド自体の振り心地もイメージ通りで、飛び出す出球の球質の強さは、本当に目を見張るものがあります。飛距離の数値は、平均300ydに届かなかったのですが(291.2yd）、一発の強さもありながら、左右への操作性も十分に発揮できるところは、“今年最強”に値する性能のような気がしました」

他の兄弟モデルは白線のスコアライン(フェース面に刻まれた線)だが「◆◆◆」は落ち着いた色味

―試打結果ではミスヒットも出ていましたが…？
「過去の『―MAX LS』とは違い、ツアーモデル『トリプルダイヤモンド』ということで、ハードでつかまり具合を抑えた特性かと勝手に想像し、やや操作しながら振っていたため、打ち出しから右に出るミスショットが出てしまいました。ですが、ヘッド自体につかまりの良さが備わっていることを認識してからは、思う存分に振り切ることができ、強いドローボールが出てくれました」

クラウンは光沢感のあるカーボンだがフェース上部(前方)だけ反射しない仕上げ

―過去のツアー仕様モデルと比べると？
「ラームが使用し、PGAツアーで躍進していますが、だからといって他モデルと比べて飛距離に特化しているかと言われると、そういうわけではないと思います。飛びの強さだけが際立っているというよりは、常にその飛びが合格点を付けられる程度で収まってくれる。長所が飛び抜けているというより、気になる短所が見つからない強さ。前作『ローグ ST』シリーズも寛容性は高かったのですが、さらにそこが向上しながら、飛距離性能もプラスされ、両立した印象がグレードアップしているように感じます」

純正グリップは「VDR ブラック/ネイビー バックラインなし」

―打感は他の兄弟モデルと違う？
「打感はすごく手に来る感触がズシッと残り、力強いボールが出ている感覚を味わえます。飛び出す角度と、その初速感から見て、フィーリングも一級品。つかまりの良いヘッドではあるものの、ロフト角10.5度でも吹け上がることのないロースピン性能(平均1856rpm)は、飛びとやさしさが高次元でまとまっていることを証明した結果といえます」

「ツアー仕様・限定モデルということで身構えず試してほしい」と万振りマン

―どのような人向き？
「ヘッド自体はかなり重量感があるため、それに耐えられるパワーは必要な気がしましたが、前方2g、後方14gのウエートを軽量に替え、シャフトも軽いものを合わせれば、全く歯が立たないわけではないと思います。40m/s台であれば、挑戦しても問題ないでしょう。逆を言えば、40m/s前後でも堪能できる“今年最強”性能。シビアだからといって食わず嫌いでいるのは、大変もったいない気がします」

穴なし！ 飛距離&操作性で満点◎【総合評価4.7点】

【飛距離】5.0
【打 感】4.5
【寛容性】4.5
【操作性】5.0
【構えやすさ】4.5

・ロフト角：10.5度
・使用シャフト：SPEEDER NX GREEN 60(硬さS)
・使用ボール：リトルグリーンヴァレー船橋専用レンジボール

取材協力／トラックマンジャパン株式会社、リトルグリーンヴァレー船橋

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