ELYTE ドライバーを小山内護が試打「ローグの低スピン最新版」

AIがより進化させた飛びのエリート ジャンボ軍団の元祖300ydヒッター評価は!?

ELYTE ドライバーをジャンボ軍団の飛ばし屋が試打したら…【小山内護】

AI設計をより微細な部分まで反映させ、スピードと寛容性の両立を実現させたキャロウェイ「ELYTE」シリーズ。新採用「Ai 10x フェース」によって、前作「パラダイム Ai スモーク MAX」での弾道補正ポイントを10倍(同社比)にアップさせたという。そんな飛びにもやさしさにも優れたエリートなシリーズから、スタンダードモデル「ELYTE ドライバー」をHSの異なる有識者3人が採点。ジャンボ軍団の元祖300ydヒッター・小山内護が試打評価を行った。

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「見た目も性能も文句なし! HS49m/sでも吹け上がらない低スピンヘッド」

ELYTE ドライバーを小山内護が試打「ローグの低スピン最新版」
飛んで曲がらず飛距離も平均293.1ydと本人大満足

―率直な印象は?
これもう完璧、パーフェクトですね! 見た目も性能も文句の付けようがない。アドレスビューはフェースのトウ側がやや逃げていて、ヒール側がしっかり(上からでも)見える形状で安心できます。また、日中に太陽の反射を気にしなくていいツヤ消しマット加工なので、よりフェース面に集中できる。打感も硬すぎずやわらかすぎず、練習ボールではなくコースボールで打っているのかと錯覚してしまうほど、好感触なフィーリングでした」

ELYTE ドライバーを小山内護が試打「ローグの低スピン最新版」
フェース上にある最適な弾道に補正するポイントが前作比10倍の2万5000に

―類似したカラーリングから、「エピック」と比較されることが多いのですが?
「そうですか。私は『エピック』より、『ローグ』シリーズの系統に近いと感じました(2018年発売『ローグ』、22年『ローグ ST』)。『エピック』はかなりロースピン性能に特化していて、私らプロでもなかなか扱うのに苦労しました…。今作の使い心地の良さは、どちらかといえば寛容性の高い『ローグ』に近い。『ローグ』のやさしさを持ちつつ、イマドキの低スピン性能を追加した感じで、まさに“ローグ最新版”といった雰囲気。以前『ローグ』シリーズを試合でも使っていましたが、スピン量がやや多めで、ちょっと吹けてしまうところが懸念点だったのですが、今作はそこがしっかり改善されています」

ELYTE ドライバーを小山内護が試打「ローグの低スピン最新版」
「エピック」を彷彿とさせるカラーリング。頭文字「E」も連想させる要素

―手ごわい印象は皆無?
「私のHS(平均49m/s)が最適なので、逆にHSが速くないアベレージゴルファーの方には、この低スピン性能に手こずってしまう人は多いのかもしれません。パワーにやや自信のある私がフルスイングしても吹け上がらず、最適な弾道で飛ばせていけるということは、その半面で非力の方にはちょっと難しいのかも。今作は同シリーズのスタンダードモデルですが、性能としては他のLSモデルに近い。同時期発売のテーラーメイドなら、『Qi35 ドライバー』より『Qi35 LS ドライバー』寄りになっている気がします」

ELYTE ドライバーを小山内護が試打「ローグの低スピン最新版」
左がマットな今作コア、右がピカピカ『―◆◆◆』

―他の兄弟モデルと比べると?
「『ELYTE ◆◆◆ ドライバー』だけ鏡面加工でピカピカ光っているので、見た目からも性能面も、今作と『ELETE X ドライバー』と『ELETE MAX FAST ドライバー』の3モデルとは違うのかもしれません。ですが、カラーリングは漆黒で締まって見え、こちらもこちらでフェース面は視認しやすい。ヒールが出てトウが逃げているコアに対し、『―◆◆◆』は完全にストレートでロフトも立って見えるのでプロや上級者向きですが、安心感が湧くところは共通しています。形状は―MAX FAST<―X<コア<―◆◆◆の順で、徐々にシャローからディープフェースになっていく感じ。4機種を分類するなら、コアと『―◆◆◆』は私も使えるロースピンヘッド、『―X』と『―MAX FAST』はどんなプレーヤーでも扱えるやさしいヘッドという2対2の構図です」

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ELYTE ドライバーを小山内護が試打「ローグの低スピン最新版」
重さ:58.5g、総重量:306g、トルク:4.4、バランス:D2.5、調子:中(※硬さSの場合)

―純正シャフトとの相性は?
「『VENTUS GREEN 50 for Callaway』のフレックスSを打ちましたが、基本的にはやわらかくてもトルクの捻(ね)じれはなかったので、十分にヘッド性能を体感することができました。現在のマイシャフトは、市販しているモデルで一番トルクを少なく感じるグラファイトデザイン『ツアーAD DI』を使用していますが、今作か『―◆◆◆』のヘッドとなら組み合わせてみたい。ロフト角は以前まで9度でしたが、今は10.5度でもいいかもしれない。それだけ高さを出してもスピン量が少ないヘッドなので、できるだけ打ち出し角が得られる設定で組んでみたいと思いました」

ELYTE ドライバーを小山内護が試打「ローグの低スピン最新版」
「見た目も性能も、名前もいいね。優秀なエリートって(笑)」(小山内)

―どのような人向き?
HSは45m/s以上で、競技志向のある人向きになるでしょうか。同社ファンなら、以前『ローグ』を使っていて、操作性は良かったけれど、スピンが多くて悩んでいたプレーヤーが最もドンピシャな対象ユーザーでしょう。前々作『パラダイム』前作『パラダイム Ai スモーク』の流れで使っている人も、低スピン性能が徐々に高まった同社の歩みをモデルごとに味わえるので、そこまで違和感なく扱えると思います。唯一『エピック』ユーザーが、ちょっと違いを感じてしまうかもしれません」

早くも出た! まもさん大絶賛 試打2本目で最高得点【総合評価5.0点】

ELYTE ドライバーを小山内護が試打「ローグの低スピン最新版」

【飛距離】5.0
【打 感】5.0
【寛容性】5.0
【操作性】5.0
【構えやすさ】5.0

・ロフト角:10.5度
・使用シャフト:VENTUS GREEN 50 for Callaway(硬さS)
・使用ボール:リトルグリーンヴァレー船橋専用レンジボール

取材協力/トラックマンジャパン株式会社、リトルグリーンヴァレー船橋

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小山内護(おさない・まもる) プロフィール

1970年6月19日生まれ、東京都出身。日体荏原高校時代にゴルフを始め、卒業と同時にジャンボ軍団入り。豪快なドライバーショットを武器に98年「サントリーオープン」、翌年「日本プロゴルフマッチプレー選手権」を含むツアー通算4勝を飾る。現在シニアツアーに参戦しながら、プライベートゴルフスタジオ「Favorite J-Golf」を運営。

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