HS30台・西川みさと「金属弦がやさしさを演出」

―前作と比べてどう？
「フェース面がすごく直線的で、ここだけを見ると新作のほうが難しく見えるのですが、金属弦があることで中和してくれる感じがしました」

―中和とは？
「実際ハードなフェース形状なのですが、その後ろに金属弦があることで、フェースの難しさに目が行かず、全体的な印象としては、やさしいイメージとなるような役割を担っている気がします」

―どのようにやさしく見える？
「たぶん、この金属弦が無くてまっ黒なデザインでしたら、球が上がらない感じがしたと思います。もう少しがんばって振っていかないといけない…となると思うのです。実際の金属弦のたわみ効果もさることながら、『きっと上がるのではないか』という先入観を持てることで、見た目でボールを高く上げてくれそうな印象になる点で意味のあるものだと思いますね（笑）」

―振り心地は？
「見た目の印象からなのか、あまりハードには感じません。私のような遅いHSでも、思いきり振りきることができました」

―実戦で使えそう？
「はい。前作より打感にやわらかさがあり、程よい弾き感もあるため、コースですぐ使ってみたいなと思わせてくれるクラブです。打感もやわらかすぎず、硬すぎない。うーん、そうですね。少しやわらかさのほうが勝っているような」

―ゴルフ女子にも使えそう？
「正直なところ、女子には難しいですかね。私がいま使用している『グローレF(2014年)』と比べると、ちょっと難しい印象は受けます。ただ、競技思考の強いアスリート女子なら、使えるかもしれません。前回試打をおこなった『スリクソン Z585』と同じくらい。どちらもアスリート女子なら全然、使えるモデルだと思いますよ」

※使用スペック／ロフト角:10.5度、フレックス:SR(ツアーAD TX2-6）

■ 西川みさと（41）

HS40未満の技巧派プロ。1998年「日本女子学生選手権」優勝。2002年にプロ転向後、美しいスイングを武器にレギュラーツアーで活躍。身長159cm。

• HS40台・筒康博の場合
• HS50台・万振りマンの場合