ブリヂストン B-Limited B1LS ドライバーを住吉大輔が試打「海外勢と肩を並べるスピード感」
独自ミーリングの新フェース 屈強なレッスンコーチの評価は!?
ブリヂストン B-Limited B1LS ドライバーを強振スインガーのレッスンコーチが試打したら…【住吉大輔】
アベレージゴルファーを中心に、発売直後から徐々に評価を上げているブリヂストン新「B」シリーズ。「スリップレス バイト ミーリング」と呼ばれる独自のフェースミーリング加工により、ボールへの食いつき感が飛びに直結すると話題だ。果たしてその性能は本物か!? ヘッドスピード(以下HS)の異なる有識者3人が採点。ゴルフテックで1・2を争う強振スインガー・住吉大輔コーチが、カスタム専用プロユースモデル「B-Limited B1LS ドライバー」の試打評価を行った。
「一瞬食いついてから飛び出る あとは好みで『B1ST』と吟味するべき」
―率直な印象は?
「テクノロジーの進化の面で、海外勢に押され気味だった国産メーカーではありますが、ここまでボール初速が出て(平均73.3m/s)、つかまりすぎずに前に行ってくれる性能は驚きました。若干気になる点は、ロースピンモデルの特徴ではありますが、スピン量が2000rpm(回転)を下回ってしまうところ。ドロップ回転が入ってしまい、飛距離ロスを起こす怖さはあったので、もう少しスピン量が入る『B1ST』のほうが、多くを悩まずに楽に扱える気はしました」
―「B1ST」のほうが楽…?
「はい。『B1ST』のほうが、バックスピン量が少し多いことでサイドスピンが減り、ボールの直進性を上げてくれる効果を感じます。スピンが増えて、方向性が上がってくれてるほうが楽にスイングできるので、どちらかを選んでコースに持っていくなら『B1ST』かなと思いました。もともと私がコントロール重視型で、飛距離を落としてでもスコアをまとめることを意識しているため、好みで選ぶと『B1ST』になると思います」
―現在使用中のマイクラブもコントロール重視?
「そうですね。現在、慣性モーメントの高さに定評のあるピン『G425 MAX ドライバー』を使っているのですが、とにかくドライバーは曲げたくなく、飛距離よりも方向性を重視したいタイプ。もちろんロースピンモデルという特性上、『G425 MAX』と比べて寛容性は落ちますが、そのぶん思い切り叩いていけるので、振りにいける気持ちよさを味わうことはできます。さすがにコースでは、練習場のようにブンブン振り回すことができないため、実戦では『B1ST』になると思いますが、一発の飛びを求めて、飛距離を重視するのであれば『B1LS』を使うと思います」
―フェースの食いつき具合は?
「今回の目玉であるフェーステクノロジーの評判通り、インパクトの瞬間に食いつくフィーリングを感じ取ることができました。弾いて飛んでいるというよりは、一旦フェース面に食いついてから、その後ヒュッと前に出ていく感覚。国産メーカーなので弾く強さより、打感重視なところはあると思いますが、ここまで打感が良く、しかもボールをしっかり飛ばしてくれるのであれば、フェース目当てにスイッチした人でも、実際使っていくうちにこの打感にハマっていく人は多いでしょう」
―他社でいうと類似モデルは?
「打感も飛びも得られる共通点でいうと、タイトリスト『TSR』シリーズかなと思います。スピン量の少なさでいえば、『TSR4 ドライバー』に近い印象。また、キャロウェイやテーラーメイドの“LS”に値するモデルとは、初速のスピード感で全く負けていない。ドーンッ! と打ち出しから勢いよく飛び出す海外メーカーに匹敵する印象を受けます。コンスタントにボール初速が70m/s以上出てくれる点は、とても武器になると感じました」
―どのような人向き?
「ガシガシ振っていける人向き。とにかくクラブを力強く振って、飛距離を伸ばしたい人に向いているモデルです。スピン量が入りすぎてちょっとボールが吹け上がってしまう人には最適でしょう。HS40m/s台後半ほどの速さがなくても十分扱える気はしますが、もともとロースピンで悩んでいる人は危険かもしれません。あくまでもスピン過多で飛距離ロスに悩んでいる人に試していただきたいです」
飛距離&打感とそれ以外でくっきり分かれる評価【総合評価4.0点】
【飛距離】5.0
【打 感】5.0
【寛容性】3.5
【操作性】3.5
【構えやすさ】3.0
・ロフト角:10.5度
・使用シャフト:VENTUS BLACK 6(硬さS)
・使用ボール:リトルグリーンヴァレー船橋専用レンジボール
取材協力/トラックマンジャパン株式会社、リトルグリーンヴァレー船橋
住吉 大輔(すみよしだいすけ) プロフィール
1988年10月30日生まれ、神奈川県出身、ゴルフテック横浜所属。高校時代に競技ゴルフを始め日本体育大学に進学。大学在学中にレッスンプロの道を目指し、レッスンに必要な運動力学や機能解剖学を専攻。感覚的なレッスンではなく科学的に分析をし事実に基づいたレッスンを行い、初心者から上級者まで分かりやすく丁寧なレッスンを心がけている。
レッスンカテゴリー
- 基本動作アドレス グリップ スイング ドライバー バンカー 練習ドリル
- 弾道別スライス フック トップ ダフリ 高い 低い テンプラ
- スイング改善アドレス グリップ 振り遅れ インパクト フォロー
- 状況 クラブ別ドライバー アプローチ バンカー ラフ 傾斜 アイアン
- 中上級 応用ドロー フェード 距離感 マネジメント スピンコントロール
- ボディケアスキンケア ストレッチ 花粉症 筋トレ アレルギー
- ルール マナーゴルフ規則 マナー