タイトリスト「TSR4 ドライバー」の評価は！？

タイトリスト TSR4 ドライバーをフルスイング系YouTuberが試打したら…【万振りマン】

タイトリストの新作「TSR」シリーズの中で、低スピン性能に特化した「TSR4 ドライバー」。同時発売の「TSR2 ドライバー」「TSR3 ドライバー」に比べ、明らかに飛距離に重点を置いているように見えるが、果たしてどういったヘッドスピード(以下HS)で、その飛距離性能を感じ取ることができるのか！？ 前作「TSi4 ドライバー」と比べつつ、HSの異なる有識者3人が採点。フルスイング系YouTuber・万振りマンの評価は！？

• 1WのHS30m/s台・西川みさとの場合
• 1WのHS40m/s台・筒康博の場合

「シャフトとの組み合わせが重要なディープ&小ぶりヘッド」

全体的に左につかまり気味で 他2人に比べて高弾道が何球か出ていた

―率直な印象は？
「結論からいうと、自分には少し合っていなかったかなというのが、正直な感想です。ヘッドとボール、シャフトのマッチングが、微妙なズレを生んでしまった印象。ただ、それも純正シャフトでの結果であり、カスタムすれば、結果も評価も変わる可能性は大いに含んでいるといえそうです」

TSR4(左)は最後部にスピン量を適度に低減するウエイト調整が搭載した

―どういう部分でズレを感じた？
「小ぶりなヘッドで操作性が良く、低スピン性能で当たりは強いですが、思っていたより球筋が強く出ず、『TSR3』のような飛んで曲がらない強弾道にはならなかった部分です。力強さをイメージさせるヘッドではあるのですが、それをうまく使いこなせる技量が、私にはなかったというところだと思います」

前作「TSi4」は店舗限定だったが今作は3機種とも一般流通モデルとして展開

―「TSR」シリーズ3機種を試打して気づいたことは？
「打ったシャフトが全部違うため、何とも言えないですが、純正シャフトのままコースに持っていける『―2』『―3』と比べ、『―4』はカスタムの必要性を感じました。数値的にも平均点の高い他2機種に比べ、良いときは良い、悪いときはどうしようもなく悪い…といった結果となってしまいました」

今回試打したツアーAD IZ-6(硬さS) 重さ:47g、トルク:5.6、中調子

―カスタムするならどこを替える？
「ヘッドの動きが俊敏で、結果的に暴れてしまい、想像以上につかまり過ぎてしまうケースが多かったので、元調子で走り過ぎないシャフトに替えたいです。または、シャフトの長さをカットし、クラブ全体の挙動を抑えたい。初速が思うように出ていなかった(平均69.4m/s)理由は、そもそもちゃんと当たっていなかったことが挙げられるので、ミート率を上げるための調整を施したいと思いました」

左が「TSR4」右が「TSi4」。比較すると全体的に小ぶりに見える

―前作「TSi4」と比べると？
「『TSi4』もディープフェースでしたが、より一層ディープさが増した印象で、サイズ感はひと回り小ぶりに見えます。地クラブメーカーに多いゲンコツ形状のため、見た目から受ける力強さはアップした印象です。ただ、『TSi4』ではある程度抑えられていたスピン量が、『TSR4』では抑え切れず、思っていたよりも高く上がってしまいました」

「HS50m/s台で振った場合、ボール初速は73m/s以上ないと厳しい…」と万振りマン

―どのような人向き？
「クラブ重量もしっかりしているため（総重量:約318g）、アームローテーションが多い人でも、しっかりフェースを戻すことができるパワー系ゴルファー。体の回転で振っていくスインガータイプより、腕の力も使いながら振るヒッタータイプ向き。美しいスイングで振るよりも、ボールをしっかり力強く叩いていくゴルファーに合うと思います。“上級者向け”と、スコアレベルで判断するのではなく、スイングタイプで選ぶべきでしょう」

マッチングのズレから打感3.5点△【総合評価3.9点】

【飛距離】4.0
【打 感】3.5
【寛容性】4.0
【操作性】4.0
【構えやすさ】4.0

・ロフト角：10度
・使用シャフト：ツアーAD IZ-6(硬さS)
・使用ボール：川口グリーンゴルフ専用レンジボール

取材協力／トラックマンジャパン株式会社、川口グリーンゴルフ

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