パラダイム Ai スモーク MAX ドライバーを山城太優が試打「ミスがミスにならない」
噂の“SMOKE”スタンダードモデル 美スイングコーチの評価は!?
パラダイム Ai スモーク MAX ドライバーを美スイングコーチが試打したら…【山城太優】
25万人分、総数100万以上のスイングデータを元に開発されたAiスマートフェースを搭載したキャロウェイ「パラダイム Ai スモーク」シリーズ。今回はドライバー4機種の中から、飛びとやさしさを両立したスタンダードモデル「パラダイム Ai スモーク MAX ドライバー」をピックアップする。“煙(SMOKE)が立つほど速いスピード感”を、ヘッドスピード(以下HS)の異なる有識者3人が採点。ゴルフテックで1・2を争う美スイング男子・山城太優(やましろたいゆ)コーチの評価は!?
「見た目も打感も過度じゃない! 飛びとやさしさがしっかり両立」
―率直な印象は?
「HS50m/s弱の私が打った感想では、とにかく飛ぶクラブというより、寛容性の高さもしっかり両立しながら、しかも飛距離性能も落とさない“両立”した印象を強く感じました(総距離:平均284.2yd)。何球か芯を外した打球でも、結果的に許容範囲に収まってくれる。右にプッシュアウトしたミスでも、ボールはそのまま右に飛んでいかない。ミスをそのままミスにさせない性能で、飛びとやさしさが両立しているのを実感できました」
―見た目の変化は?
「前作『パラダイム ドライバー』とは、それほど大きな変化は見受けられません。近しい顔というか、ほぼ同じというのが率直な感想。現在のマイクラブ『ローグ ST ◆◆◆ ドライバー(※限定/ツアーバージョン)』は小ぶりで、比較すると少し大きいところは否めませんが、そのぶん安心感はあるので、そこがこのモデルのメリットになると思います。ただ、大きすぎると逆に難しく見えてしまうところを、アドレスしたときの見え方は、向きたいところに的確に向けられる形状をしているので、構えにくさは全く感じません。程よいバランスを保った大きさといった印象です」
―同シリーズの他3モデルとの違いは?
「『MAX D』は『―MAX』よりシャローヘッドで、しかも投影面積はやや大きめなので、少し操作性が足りない印象はあります。左に巻いてしまうケースも多く、右に行ってスッポ抜けるミスが多い人にマッチするかもしれません。『―MAX FAST』は、一番つかまり具合は強く、ハードヒッターには難しく感じますが、HSが出ないパワー不足のゴルファーには武器になると思います。『―◆◆◆』は、前作の『パラダイム ◆◆◆ ドライバー』より、やや打感がやわらかくなっているのかなぁ…。フェース面にボールが吸いつく感じが増し、打感が改善された印象を受けました」
―打感が改善されたのは新「AIフェース」のおかげ?
「打感の良し悪しにはどの程度影響しているかは分かりませんが、適度なやわらかさで、しっかりボールがくっ付く感触を味わえます。弾きの強さは若干抑えられた感じですが、私も含めて好印象に映るゴルファーは多いと思います。はっきり分けて考えるべきは、『Aiスマートフェース』の影響は打感より寛容性の高さ。特に『―MAX』『―◆◆◆』の2機種は、トウでもヒール側でも当たった打点のバラつきに関わらず、周りで見ている人にはミスヒットと気付かないほど、しっかり補ってくれる。寛容性を第一に考えた場合、かなり完成度の高いモデルだと思います」
―純正シャフト(TENSEI 50/硬さS)はロースペック?
「少ししなり量が多く、やわらかい感覚はあったので、ダウンスイングでヘッドが走りすぎてしまう気はします。ですが、HS45m/sを超えない限りは全く問題ないスペック。私にはイメージした動きよりヘッドが返りすぎてチーピンが出る恐れがつきまとうため、重量帯も硬さもひとつ上のほうが安心。現在使用しているのも、『TENSEI Pro Orange 1K』の7Xなので…。ただ、ブランドを変えて挿れ替えたいと思うほどの違和感はなかったので、対象HSであれば吊るし(純正装着)で問題ないと思います」
―どのような人向き?
「もちろん今以上に飛距離を伸ばしたい人。フェースに当たっている部分が違うことで、安定感の無さに悩んでいるゴルファー向き。ミスがミスにならなくなるということを実証してくれるモデルですので、とにかくスイートスポットを外したときでも、飛距離と曲がり幅を抑えたい人にお勧め。ミート率の低さに悩んでいる人は、スイングを直すことと同じくらい、AIの力を借りてみることも検討してみてはいかがでしょうか」
寛容性&構えやすさ満点◎ 飛距離は及第点の4点【総合評価4.4点】
【飛距離】4.0
【打 感】4.0
【寛容性】5.0
【操作性】4.0
【構えやすさ】5.0
・ロフト角:10.5度
・使用シャフト:TENSEI 50 for Callaway(硬さS)
・使用ボール:リトルグリーンヴァレー船橋専用レンジボール
取材協力/トラックマンジャパン株式会社、リトルグリーンヴァレー船橋
山城太優(やましろ・たいゆ) プロフィール
2000年生まれ、沖縄県出身。8歳からゴルフを始め、高校まで地元沖縄でゴルフの技術を磨く。大学進学後もプレーを続け、国内外問わず数多くの試合経験を積む。怪我にも悩まされた時期がありつつも、ゴルフを教える機会が増え、レッスンの楽しさと奥深さを知り、ティーチングプロになることを決意。23年度から「ゴルフテック」のコーチとして六本木店勤務。
レッスンカテゴリー
- 基本動作アドレス グリップ スイング ドライバー バンカー 練習ドリル
- 弾道別スライス フック トップ ダフリ 高い 低い テンプラ
- スイング改善アドレス グリップ 振り遅れ インパクト フォロー
- 状況 クラブ別ドライバー アプローチ バンカー ラフ 傾斜 アイアン
- 中上級 応用ドロー フェード 距離感 マネジメント スピンコントロール
- ボディケアスキンケア ストレッチ 花粉症 筋トレ アレルギー
- ルール マナーゴルフ規則 マナー