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《2025年》アイアン部門アクセス数ランキング/国産が外ブラの勢いをシャットアウト

2025/12/28 15:14

ピン連覇で終わった昨年から '25アイアン戦線の結末は

※2025年1月1日~12月15日までのPV数を集計

GDOギアカタログでアクセス数が多かったモデルを、ランキング形式で発表していく年末恒例企画。第1弾のパター部門に続き、第2弾は2023年「i230」、24年「ブループリント S」と、ピン勢が連覇しているアイアン部門をお届け。今年流行した鍛造キャビティをはじめ、セミアスリート向け分野で国産勢が存在感を取り戻した様相。果たして、今年は外国ブランド(外ブラ)とどちらに軍配が上がるのか――。

■第10位:ミズノプロ 245 アイアン

ロフト角:33度、ライ角:62.5度、長さ:37インチ(※全て7Iの数値 / 以下同)

第10位には、ミズノの鍛造技術を詰め込んだ「ミズノプロ 245 アイアン」がランクイン。コンパクトな形状ながら、打感の良さと初速の出る設計を両立したモデルで、飛距離と操作性のバランスが魅力。連載コーナー「三者三様」1WのHS40m/s未満の女子プロ・西川みさとは、「打っていて、飛んでいる実感がすごく湧く。見た目に反したやさしさが、しっかり弾道に表れている」と評価した。

■第9位:テーラーメイド P760 アイアン

ロフト角:33度、ライ角:62度、長さ:37or36.75インチ

第9位は、テーラーメイドの2018年モデル「P760 アイアン」。7番以上が中空構造、8番以下は1ピースの軟鉄鍛造というコンボセットのようなモデル。伝説のショットとして記念碑が作られた23年「スコットランドオープン」のロリー・マキロイ(北アイルランド)のショットは、このモデルの2番アイアンによって生まれた。通常5番ウッドをバッグに入れているマキロイだが、偶然大会前にガレージで発見して即使用したという。

■第8位:タイトリスト T250 アイアン

ロフト角:30.5度、ライ角:63度、長さ:37インチ

第8位には、今年8月にリリースされたタイトリスト「T250 アイアン」が登場。中空アイアンとは思えないシャープな見た目が多くの支持を集め、「新製品レポ」のアスリートゴルファー代表コウタロウ(HS50m/s)も、「初めて見た時から4モデルの中で一番カッコイイと思った」と称賛。「バックフェースのデザインや雰囲気がマッスルバックみたいで、『T100』や『T150』より好き」と言及した。

■第7位:キャロウェイ X FORGED アイアン

ロフト角:31度、ライ角:62度、長さ:37インチ

キャロウェイの軟鉄鍛造モデル「X FORGED アイアン」が第7位に。シャープな形状と打感の良さを継承しつつ、寛容性に優れたバランスのいいアイアン。今年7月には、よりやさしさを増した兄弟モデル「X FORGED MAX」と「X FORGED MAX STAR」が誕生した。ツアー7勝の“アイアンマン”今野康晴が試打した「東五反田ギア総合研究所」では、「打ち出し角が高く、スピン量が比較的に多い。構えやすい顔や芝からの抜けが好印象」と、そのやさしさを評価した。

■第6位:ブリヂストン 241CB アイアン

ロフト角:32度、ライ角:62度、長さ:37or37.25インチ

今年一気に覇権を握った“鍛キャビ”こと軟鉄鍛造キャビティから、第6位にブリヂストン「241CB アイアン」が入った。こちらもツアープロの要望を反映したコンパクトなヘッド形状と、打点のズレに強い設計が特徴。操作性を重視しながらも、実戦での安定感を求めるゴルファーから高い評価を得た。「新製品レポ」のベテランゴルファー代表・シオさん(同HS40m/s)は、「90年代の『J’s』を彷彿させる形状で、50代以上のまさに“ジャンボさん”ど真ん中の世代が対象」と、同社特有の顔を評した。

■第5位:ブリヂストン 242CB+ アイアン

ロフト角:31度、ライ角:62度、長さ:37.25or37.5インチ

第5位には、6位に続いてブリヂストン同シリーズ「242CB+ アイアン」がランクイン。「241CB」をベースに、やさしさをプラスした位置づけのモデルで、適度なサイズ感と高い直進性が魅力。口コミ欄を見ると、「数々のアイアンを試して迷走したが、ちゃんと試打をして納得。過去イチいい」「特にクラブのクセがなく、ミスヒットに強い。スイングなりの方向性が出る。ドローやフェードも打ち分けれる」と、平均スコア80台後半~90代前半の中級者からの声が集まっていた。

■第4位:ピン ブループリント S アイアン

ロフト角:33度、ライ角:62度、長さ:37インチ

第4位は、昨年同ランキングで1位に輝いた「ブループリント S アイアン」。ピンの軟鉄鍛造マッスルバックとして、操作性と寛容性を兼ね備えた“SCORE”=「S」をネーム入り。コンボセットを中古モデルですすめた「中古ギア情報」では、兄弟モデル「ブループリント T」とともに一例に挙げ、「中古なら2セット購入も容易。バラ売りの単品アイアンも有効活用できる。コンボセットをつくるために中古ショップを利用しない手はない」と、力強く推奨理由を記した。

■第3位:ダンロップ スリクソン ZXi7 アイアン

ロフト角:32度、ライ角:62度、長さ:37or37.25インチ

第3位には、ミズノ&ブリヂストンに続いて国産メーカー・ダンロップから「スリクソン ZXi7 アイアン」がランクイン。コンパクトで操作性の高いヘッド形状と、打感の良さが魅力。今年8月「AIG女子オープン(全英女子)」を制した山下美夢有のバッグに、今作7番~PWが入っていた。今季開幕前に握っていた「ZX5 Mk II」からのスイッチで、比較的にソール幅が薄いモデルに替えたのは、米国の硬い地面でのプレーに対応するため。

■第2位:ブリヂストン 258CBP アイアン

ロフト角:30度、ライ角:62度、長さ:37.25or37.5インチ

ブリヂストンの勢い止まらず、「258CBP アイアン」が第2位。同社「CB」シリーズはこれで3モデルすべてがランクインした。「241CB」「242CB+」から少し遅れて(今年3月)発売したモデルで、部分厚肉構造で+5ydの“飛び”を追求し、飛距離性能を求める層から支持を獲得。ツアー現場で比嘉一貴レンジで5番アイアンを試打し、「4Uの代わりか現使用の5Iに替えて入れるか。コンボもありか…」と投入を模索していた。

■第1位:ダンロップ スリクソン ZXi5 アイアン

ロフト角:31度、ライ角:62度、長さ:37.25インチ

堂々の第1位に輝いたのは、ダンロップ「スリクソン ZXi5 アイアン」。国産モデルが見事3・2・1フィニッシュを飾った。昨年11月発売にもかかわらず、高い飛距離性能と安定した方向性、そして扱いやすさを高次元で融合したモデルで幅広い層から支持を受けた。今季「ミヤギテレビ杯」初優勝を遂げた菅楓華も、「やっぱりアイアンは見た目。やさしくて、つかまる感じがお気に入り」と選んだ理由を語っていた。

6対4(TOP10内)で国産勝利!

2025ランキング表/アイアン部門TOP10