うひゃー! テーラーメイドの「中古FW」 1万円以下のお宝ザックザクでマジ迷う
クラブメーカーと用具使用契約を結ぶツアープロでも、14本全てが同じメーカー製というケースは実は少ない。何本かは他メーカーのモデルを選ぶことも多く、中でもフェアウェイウッドにテーラーメイド製を入れる選手は多い。プロに愛される逸品たちを紹介しよう。
テーラーメイドのフェアウェイウッドの数々は、ヒット作の歴史でもある。1979年の創業後、元祖メタルウッドと言えるドライバー「ピッツバーグパーシモン オリジナルワン」を発売し、その後「ツアープリファード」を大ヒットさせた。
フェアウェイウッドでは1999年発売の「ファイヤーソール」、2001年の「200スチール」も流行。2003年発売から2005、2008年と3代続いた「Vスチール」は20年前後経った今も“名器”の名をほしいままにしている。
名器がズラリ 「Vスチール」、「RBZ」、「M2」は今も通用する?
確かに古いモデルは飛距離性能でいえば、最新モデルにはかなわない。それでも「Vスチール」の独特な打感とコントロール性は今でも十分通用する。すでに5000円を切っていて探すのが難しいが、リシャフトされているものが多く、結果的に上質なフェアウェイウッドを安く買えるかもしれない。「ファイヤーソール」も悪くないが、打感と音が独特で、発掘には困難を極める。
初代「RBZ」(2012年)はヘッド体積も大きく安心感がある。1万円を切る価格で見つかるだろう。初代「M2」(2016年)は、少し小ぶりのヘッドだが、まだまだ現役といえる使い勝手の良さが魅力。初代よりもヘッドサイズが大きい「M2」(2017年)も非常にバランスが良い。値段はどちらも1万円前後が相場だ。
プロに人気 ぶっ飛びチタンヘッドもオススメ
タイガー・ウッズが長く愛用してきた3Wは2020年発売の「SIM」。松山英樹が「マスターズ」や「ZOZOチャンピオンシップ」を制した際の「SIM2」(2021年)は、“初代”よりも少し小ぶりで、高い操作性からなかなか手放すことができない。ヘッドの大きさがちょうど中間に見えるのが、申ジエ(韓国)が愛用する「ステルス プラス」(2022年)だ。
どれもチタンヘッドでソールには比重の重い金属であるタングステンを使用。超低重心で飛距離性能も高い。価格は3つとも2万円前後とほぼ同じ。低重心だが慣性モーメントが小さいためミスヒットには少々シビアで、ボールが楽に上がるモデルではない。ハードヒッターはトライしてみてはどうだろう?
女子プロ人気が高いフェアウェイウッドはアマにもピッタリ
日本発の「グローレ」シリーズはボールのつかまりが良く、高さも出せるため国内女子ツアーの多くの選手が好んで使用していた。「グローレF」(2014年)、「グローレF2」(2016年)は1万円以下で見つかるだろう。
「M グローレ」(2019年)や「SIM グローレ」(2021年)は男子の池田勇太らが握ったことで話題となった。スピン量がある程度入り、その分グリーンでも止めやすい。ミスヒットにも強い。どちらも1万円台中盤だが、塗装されたソールの状態によって価格差が大きい。筆者のイチオシは2023年モデルの「ステルス グローレ」。チタンヘッドだが極端に低重心というわけでもなくミスに寛容。ボールも上がりやすい。こちらは2万円台中盤が相場だ。
近年の「SIM MAX」(2020年)、「SIM2 MAX」(2021年)、「ステルス」(2022年)、「ステルス2」(2023年)…どのモデルもヘッドサイズが大きめで、それぞれやさしさが光る。非常にニュートラルなタイプでオススメだ。正直なところ、びっくりするほどの差はない。番手と程度を、予算と見比べて選ぼう。
あの…結局どれがいいんですか? 筆者偏愛モデルを紹介
甲乙つけがたいテーラーメイドの歴代フェアウェイウッド。難しい、やさしい、は抜きにして、筆者が“これぞ”と思うのがまず、ウッズが5Wとして使ってきた「M3」(2018年)。フェースのどこに当たってもそこそこ飛ぶが、芯(と思われる)場所にクリーンヒットすると、それはそれは素晴らしい打球が出て、心地よい打感が味わえる…(残念ながら、多くのケースで味わえない)。さすがにウッズは違うな…と痛感する一本だ。1万円以下で見つかる。
そして「グローレ」(2014年)はフェース近くにタングステンウエートを配置した浅低重心モデルで、ぶっ飛び弾道が楽しめる。3Wは手強すぎるので、飛ぶ5Wをお探しの方にオススメだ。7000円前後で見つかるが、リシャフトが必要かも。初代「グローレ」(2012年)は2014年モデルと性格が違い、ボールが上がりやすくミスに強い。フェアウェイウッドが苦手な人にオススメしたい。こちらも7000円前後が相場。
フェアウェイウッドの進化のスピードはドライバーと比べると穏やかで、過去の名作を吟味して使える楽しさがある。距離を稼ぎたいのか?グリーンでしっかり止めたいのか?ティショットで多用したいのか?目的をハッキリさせることが、フェアウェイウッド選びの秘訣だ。成功を祈る。(文・田島基晴)
田島基晴 プロフィール
1963年生まれ。ゴルフギア好きが高じて、地元広島に中古ショップ「レプトン」のゴルフ部門を設立。現在は店舗で得たギア知識を活かし、ゴルフライターとして活躍。YouTube動画の企画編集やブログ執筆など活動は多岐にわたる。
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