ボクらが打てる「ベンタス」はどれ? 赤・青・黒の特性と選び方を中古目線で解説

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みんなに人気の「VENTUS」をベベベベっと研究

ゴルフ中継でフジクラの「VENTUS(ベンタス)」シリーズをツアープロが打っているのを見ると、我々一般のアマチュアも一度は打ってみたいと思う。「化け物みたいなヘッドスピードを誇るプロ用」と思うことなかれ。実際には「打てるベンタス」もあるのだ。ただし、中古市場で探すには覚えておいてほしい注意点がいくつかある。

世界を震撼させた「ベロコア」

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初代VENTUS TR BLACKと同RED

ベンタスといえば、2019年に米国フジクラ主導で開発された「VeloCore(ベロコア)テクノロジー」だ。シャフトの先端部分に超高弾性ピッチ系70tカーボンをフルレングスで積層することで、スイング中のねじれを極限まで抑制。芯を外しても、ヘッドのブレを最小限に抑え、圧倒的な方向安定性を実現した。

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ロリー・マキロイはベンタス黒を長年愛用

日本では2020年に初代「BLUE」、21年に「BLACK」が発売された。その後、22年に手元側の剛性を高めた進化版「TR」シリーズが登場。初代「TR BLUE」に続き、23年に「TR RED」、「TR BLACK」が発売された。24年には「24 ベンタス」が3種類ラインアップ。26年にTRシリーズの最新作、2代目の「26 ベンタス TR」が3種類リリースされた。

中古で購入する際の3つの注意点

人気のベンタスを中古で手に入れる際、気を付けてほしい点が3つある。順を追って説明しよう。

1.“ノン”ベロコアの存在
ベンタスとプリントされたシャフトは、すべてに「ベロコア」と表記されているわけではない。テーラーメイドやキャロウェイなどの純正シャフトとして採用されたモデルには先端部分にこのロゴがなく、格安で出回っているものがある。

中身は別物だ。あの“ネジれない”強弾道を手に入れようとするならば、ネック付近のロゴをチェックしよう。「VeloCore」、「VeloCore+」と刻印されているオリジナルシャフトを選ぶべきだ。

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「VeloCore」のロゴはチェックしたい

2.フレックスは1.5段階硬い
ベンタスは元来、PGAツアー選手のパワーを受け止めるために作られたシャフトだ。一般的な純正シャフト、日本向けのオリジナルモデル(Speeder NXなど)で「S」を使っている人が、そのままベンタスの「S」を買うと、「硬っ!!」と絶望する。

感覚的には純正シャフトなら表示の1.5段階上、シャフトメーカーのオリジナルなら1段階上の印象。普段「S」なら、ベンタスは「R」を選び、しなやかさを持たせるのが正解だ。

3.重さにも注意を
「もう若くないから50g台を示す『5』にしよう」。実はこれも危険である。例えば、「24 ベンタス BLUE 5 (S)」のカット前重量は58.5gあり、もはや60gに近い。「6 (S)」にいたっては65.5gと完全にアスリート重量となる。表示よりも1ランク近く重いとあらかじめ認識しておこう。

RED、BLUE、BLACKの特徴と「TR」の違いをザックリ解説

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初代TRシリーズの赤、青、黒

ベンタスには大きく分けて3つのカラー(特性)がある。それぞれのキャラクターを整理しよう。

RED(赤):先中調子 / 中高弾道・中スピン
ベンタスはハードヒッター向けという印象が強いが、REDは手元がしっかり目、先端が適度に走り、球を上げてつかまえてくれる。手元に剛性が欲しい人、球が上がらない人や右へのミスを減らしたい人に最適。

BLUE(青):中元調子 / 中弾道・低スピン
全体に粘り感があり、クセがない王道プロファイル。ベンタスの基準となるカラーで、叩いても左へ行きにくい安心感が特長。スイングを選ばない優等生。

BLACK(黒):元調子 / 低弾道・低スピン
手元も先端もガチガチの超硬派。プロが左を完全に消すための仕様。圧倒的なパワーがあり、チーピンに悩む重度のハードヒッター向け。

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26 VENTUS TRの赤と黒

「TR」モデルとは
「TR」は、「Tour Rated」の略。さらにハードなベンタスという認識で間違いない。シャフト最外層の手元側に特別なカーボンクロス(織物)を巻き、切り返しでの手元側の剛性をさらに高めている。

BLUEは中間~手元がシャキッとしてより叩ける仕様になり、REDは球のつかまりを抑えてコントロール性をアップさせている。BLACKは各部分が硬い。TRシリーズは総じてオリジナルよりも「ブレない安心感はそのままに、スイング中のメリハリ(しなる場所)がハッキリした」モデルと言える。2代目TRは、この傾向が洗練されて上質なフィーリングとなり、ハードな印象がかなり緩和された。

結論!ボクらが中古ショップで狙うべきベンタスはこれだ

それぞれの特徴を踏まえ、ヘッドスピードが40~43m/s前後の一般的なアマチュアゴルファーが、最高の恩恵を受けられる「買い」の中古スペックを厳選した。

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上から順に、24BLUE、初代BLUE、初代 TR BLUE

中古市場で最も流通量が多く、価格もこなれてきたのが初代「BLUE」。この重さ「5」、硬さ「R」や「S」こそが、一般アマにとっての“ど真ん中”と言える。実質60g弱のしっかり感がありながら、クセのないしなり感と、良い意味での緩さがあり、叩いても左にいかない安心感を1万円台後半~2万円台で手に入れられる。

「ベンタス=ハード」という先入観のせいで、中古市場で過小評価されがちなのがREDだ。しかし、このREDこそ、適度なつかまりと球の上がりやすさがあり、アマチュアが最も高効率で飛ばせる可能性がある。オススメは初代だが、日本で発売されていない。「26 ベンタス RED」の5Rを見つけたら、即確保することをオススメする。5RはBLUE、REDともにレアだ。

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阿部未悠は26VENTUS TR RED(5S)で2勝目を飾った

トップからの切り返しでグッとタメを作るスイングタイプなら、手元調子ながら手元が締まった「26 ベンタス TR BLACK」の5Sはどうだろう。まだ価格は3万円台後半だが、手元がしっかりしているタイプが好きなゴルファーに合う。

ベンタスシリーズはすべてのモデル、スペックで飛距離を伸ばしてくれるわけではない。自分のポテンシャルを忠実にヘッドに伝えてくれるシャフトだといえる。もちろん、ただ「カッコいい」という理由でBLACKをチョイスするのもアリ。打ちこなすまでの頑張りが必要だが、まずは中古で試してみては。(文・田島基晴)

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田島基晴 プロフィール

1963年生まれ。ゴルフギア好きが高じて、地元広島に中古ショップ「レプトン」のゴルフ部門を設立。現在は店舗で得たギア知識を活かし、ゴルフライターとして活躍。YouTube動画の企画編集やブログ執筆など活動は多岐にわたる。

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