「レーザー」にする?それとも「GPS」? コスパのいい中古距離測定器を目利きが指南
2019年のルール改正により、ゴルフ競技での使用が認められている距離測定器。国内女子ツアーでは、2022年から一部大会を除いて試合中も使用が可能になった。しかし、いざ自分も使ってみようと思い立っても、様々なモデルが発売されており、どれを買っていいか悩む人も多いはず。今回はギアマニアを自負する筆者が中古ショップで距離測定器を購入するときのポイントや、おすすめのモデルを紹介する。
GPS距離計とレーザー距離計、どっちがいいの?
初心者や100切りを目指すゴルファーには、GPSタイプがおすすめだ。レーザータイプは都度ポケットやケースから取り出して目標を探し、計測する必要がある。目標物やピンに焦点を合わせるには慣れが必要で、打数が多い人だと計測する回数も増えてしまい、スロープレーの原因となりうる。
その点GPSタイプはピンまでの距離は測れないものの、常時グリーンまでの距離を表示してくれる。使っていく中で、グリーンセンター狙いのマネジメントを徹底する習慣もつくだろう。上級者はピンをデッドに狙いたいと考えることから、目標物までの距離を正確に測れるレーザータイプを愛用している人が多い。
値引き率より発売時期を優先しよう
距離測定器は定価が高いイメージがあるが、近年は安価なモデルにも様々な機能が搭載されている。一昔前と比べて、GPSタイプは稼働時間が劇的に伸び、レーザータイプは目標物への焦点の合わせやすさが劇的に進化している。そのため、新品時の定価が高いからといって10年以上前に発売された中古品を選ぶと、性能がイマイチな場合もあるため注意が必要だ。中古ショップで購入する際には、自分に必要な機能を考えた上で何年前に発売されたモデルなのかを調べ、なるべく新しいものを選ぶと良いだろう。
競技で使う人は“競技モード”の有無をチェック
イマドキの距離測定器にはコース内の傾斜だけでなく、スマホと連動させて風向きや風の強さ、気圧、標高などを考慮して推奨距離を算出してくれるモデルもある。しかし競技で使えるのは、高低差や風速などは表示せずに直線距離だけを計測できるものに限られる。そのため、多機能なモデルには直線距離だけを表示する“競技モード”が搭載されている。様々な機能を使いこなせるか心配な人は、直線距離だけが測れる低価格モデルを選ぶのも一つの手だ。
意外と大切! 電池式か充電式かの確認もお忘れなく
GPS距離計は、ほとんどがバッテリー充電式となっている。一昔前のウォッチ型GPSナビは、ラウンド後半で充電が切れてしまい悲しい思いをすることが多かった。18ホールをプレーすることを考えると、最低でも6時間は使い続けられるモデルを選びたい。
レーザータイプは、電池式と充電式に分かれている。電池式はリチウム電池を使っていることが多く、通常の乾電池よりも交換に費用がかかることを覚えておこう。充電式は使用後にキャディバッグに入れっぱなしにしてしまい、ラウンド前に充電を忘れてしまうことが多々発生するため、注意が必要だ。
中古でオススメのモデルは?
ウォッチ型GPSナビの中では、ガーミン「Approach S62」(2020年)がおすすめ。今年5月に最新モデル「Approach S70」が発売されたことにより、中古価格が落ち着いてきている。定価は約8万円とお高めだが、電子マネーの決済機能や心拍数計が付いており、スマートウォッチとしての機能も充実。連続使用可能時間はゴルフモードで最大20時間、スマートウォッチモードで最大14日間使えるため、安心だ。中古市場では、4万円前後から見つかる。
充電式のレーザー距離計では、キャディトークの「キャディトーク ミニミ」(2020年)が軽量で使いやすい。計測時には、傾斜だけでなく気温や湿度、高度を考慮した上で推奨距離を表示してくれる。中古ショップでは、1万5000円からが相場だ。電池式では、ニコンの「COOLSHOT 20G II」(2019年)は距離表示が見やすく、軽量で扱いやすい。直線距離だけの計測だが、シンプルゆえに使い勝手が良く、距離測定器デビューの人にもおすすめ。中古であれば1万円台前半からと、かなり手頃な価格となっている。
目標物までの正確な距離を瞬時に計測できる距離測定器は、セルフプレーの機会が多いアマチュアには非常に便利なアイテム。クラブ選択にかかる時間を短縮できるため、プレーファストにつながる。コスパ良く中古で良品をゲットして、ゴルフの快適度をアップさせてみては?(文・田島基晴)
田島基晴 プロフィール
1963年生まれ。ゴルフギア好きが高じて、地元広島に中古ショップ「レプトン」のゴルフ部門を設立。現在は店舗で得たギア知識を活かし、ゴルフライターとして活躍。YouTube動画の企画編集やブログ執筆など活動は多岐にわたる。
レッスンカテゴリー
- 基本動作アドレス グリップ スイング ドライバー バンカー 練習ドリル
- 弾道別スライス フック トップ ダフリ 高い 低い テンプラ
- スイング改善アドレス グリップ 振り遅れ インパクト フォロー
- 状況 クラブ別ドライバー アプローチ バンカー ラフ 傾斜 アイアン
- 中上級 応用ドロー フェード 距離感 マネジメント スピンコントロール
- ボディケアスキンケア ストレッチ 花粉症 筋トレ アレルギー
- ルール マナーゴルフ規則 マナー