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花道からのアプローチでは、アドレスの段階でなるべくボールを低く打ち出す体勢を作っておくことが重要です。まずスタンスは広くせず、両足がくっつくぐらいに狭く構えます。ボール位置は体の中心よりやや右寄り。ちょうど右胸の前にボールを置いています。ヘッドが最下点より少し前に当たるので、インパクトでは通常時よりややロフトが立ち、ボールが低く打ち出されるのです。
アドレスでは、7:3ぐらいで左足に体重を多めにかけ、その体重配分を保ったまま打つのがアプローチを成功させるポイントです。アマチュアの方に多いのが、インパクトからフォローで体重が右サイドに残ってしまうミス。
ボールを上げたいという意識や、結果が気になり顔が上がるのが早くなることも、体重移動が右サイドに移動してしまう原因です。
僕が花道からアプローチを打つときは、ショットよりもパッティングに近いイメージで打ちます。下半身はあまり動かさず、肩のストロークで打っていくのです。
グリップも通常のショットのように握らず、パターと同じ逆オーバーラッピングにすれば、よりパッティングのイメージがわきます。このほうが右手首の角度をキープしやすいので、フェースの余計な開閉が抑えられ、ボールを打ち出す高さや方向性も安定します。
ショット中に意識するポイントは、インパクトからフォローにかけての“左手の甲”の向き。“左手の甲”が必ずターゲットを向くように打っていきます。フィニッシュまでその向きをキープできていれば、しっかりボールは思い通りの方向に出てくれますよ」。
解説/河野祐輝
1988年5月20日生まれ。愛媛県出身。香川西高校卒業後、豪州のゴールドコーストにゴルフ留学し、帰国後の08年にプロ転向。12年のチャレンジツアーで賞金ランク1位になり、13年はレギュラーツアーにフル参戦。今季は開幕第3戦の日本プロ選手権で9位フィニッシュ
撮影協力/マンシングウェア、石岡ゴルフ倶楽部 ウエストコース
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