トラブルショットの“目”を盗め! 中井学編
2017/01/10
“下から目線”を忘れずに!
(以下、中井学プロの解説)
さまざまな選択肢を検討できるよう、クラブを4本持って望んでいるのは褒めるべきところです。しかし、黒田さんの目線を見ていて、プロとの技量の違いを差し引いても、明らかに抜けているところが2つあります。その一つが「下から目線」で見ること。立って見るだけの情報では、ボールの抜けるスペースを正確に把握できないからです。しゃがんでボールに近い目線で上空の枝を見たうえで、最終的に右に出す判断をしてほしかったですね。
安全策でも“距離の把握”は大事!
もう一つの問題は、距離の情報収集が抜けていること。右に出すことを選んだあとの視線では、方向ばかり気にしていてそれ以外の情報が欠けています。ここでも上に枝が張り出しているので、当然「下から目線」が必要なことはもちろん、確実にフェアウェイに置くために距離の情報を把握することが大切。必要であれば、フェアウェイ右サイドまで歩測する手間をかけたいところです。
“打ち出しイメージ”を想定する
私は別にリスキーなことをしているわけではありません。打ち出しの方向が安定しているので、タイトな幹も気にならず、さらにアイアンの各番手ごとの弾道や高さを把握しているので、上空のスペースを楽に狙えます。右手前の木などはまったく気にならず、さらに「下から目線」により、7番アイアンで打てば必ず幹の間を抜けるということが分かりました。
曲げたいときは“フェース向き”で微調整
ここではさらに、フックをかけてグリーン方向を狙うために、定めたスパットに対してややフェースをクローズ気味にしてグリップしています。インテンショナルショットの考え方は、わりと単純で、主にフェース向きを調整するだけ。ただし番手が長くなるほど、曲がり幅が大きくなることを心得ておきましょう。フェース向きの変化でどの程度曲がるのか、番手によってどのくらい曲がるのかを意識した練習も、応用力を高めることにつながりますよ。
林からのトラブルショット、プロ目線をおさらい
【ここを盗め!】
・“下から目線”をチェック
・横に出すときは距離の上限を確認する
・番手ごとの弾道や高さを意識した練習を!
・インテンショナルショットは、アドレス時のフェースの開閉具合で調整
撮影協力/京葉カントリー倶楽部、トビー・テクノロジー株式会社
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