「見た目にだまされるな! 岩木山の“隠れ傾斜”が牙をむく」青森スプリング・ゴルフクラブ/ゴルフ場Gメンが行く #12

「見た目にだまされるな! 岩木山の“隠れ傾斜”が牙をむく」青森スプリング・ゴルフクラブ/ゴルフ場Gメンが行く #12
奥にそびえるのが岩木山。画面手前側日本海に向かって傾斜がつく

全国に散らばるゴルフ場営業のスペシャリスト、通称「ゴルフ場Gメン」たちによる恒例企画。全国各地のゴルフ場に潜入し、コース攻略のポイントやグリーンの特徴、ラウンドに必要なマル秘情報を徹底調査する。その詳細なレポートを、ラウンド前の予習に、もしくは予約のきっかけに役立ててほしい。12回目は、本州最北端の雄大な土地に構える「青森スプリング・ゴルフクラブ」(調査Gメン/ころG)

岩木山の斜面に造られた“見えない傾斜”との戦い

「見た目にだまされるな! 岩木山の“隠れ傾斜”が牙をむく」青森スプリング・ゴルフクラブ/ゴルフ場Gメンが行く #12
14番グリーンの奥には岩木山がそびえる

どもです。東北担当のころGです。今回訪れたのは青森県鯵ヶ沢町にある青森スプリング・ゴルフクラブ。冬はスキー場として知られていますが、グリーンシーズンには雄大なリゾートゴルフを楽しめるコースへと姿を変えます。

コースは岩木山の中腹に位置しています。そう聞くと、アップダウンの激しいレイアウトを想像しますよね。でも実際は違います。山頂から日本海へ向かってなだらかに続く斜面の上に造られているため、見た目には傾斜がほとんど分からないんです。

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18番ホールグリーン奥からの景色

ところが、それこそが最大の罠。

コース内には自然の岩盤を生かした独特のアンジュレーションが残されており、グリーンの傾斜と地形全体の傾斜が重なることで、「見た目では傾斜に見えないのに曲がる」「下って見えるのに止まる」というような現象が頻発します。初めて来たゴルファーほど、そのギャップに惑わされます。

青森スプリングの攻略は、距離よりもまず“目の錯覚”との勝負だべな。

9番グリーンは見た目と転がりがまるで違う

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奥に見えるのが9番グリーン。受けているように見えるが…

青森スプリングを語るうえで最初に紹介したいのが9番ホールパー4です。このホールはコース全体の特徴が最も分かりやすく表れています。

セカンド地点からグリーンを見ると、一見すると手前から奥へ受けているように見えます。ところが実際はほぼフラット。背後にそびえる岩木山からなだらかに下っている影響で、視覚と実際の傾斜にズレが生じているんです。

一緒にラウンドした総支配人の安田智之氏は、「見た目とボールの転がりが一致しないことが多い」と言います。実際に、グリーン右奥からパットを打ちましたが、どう見ても下りのフックラインに見えるのに、実際はほぼ真っすぐ転がり、最後にはわずかにスライス。思わず津軽弁で「そっちさ行ぐんがい!」と声が出てしまいました。

「自分の目を信じ過ぎないこと」。これが青森スプリング攻略の第一歩ですよ。

総支配人が警戒する13番ホール

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13番ホールのレイアウト。ティショットは右サイドを狙いたい

安田総支配人がティイングエリアに立って、「ここは最も警戒してください」と言ったのが13番パー4です。ティイングエリアからのレイアウトは、右が狭く、右へ打つと林を突き抜けそうに見えるため、左サイドを狙いたくなります。ところが、そのマインドこそが、このホールに潜む罠なんです。

IP地点より左側は強い左傾斜。フックやドローがきつかったりすると、ティショットは左の林へ消えてしまう危険があります。IPより左を狙いたくなりますが、セオリーは右サイド。

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ティショットの狙い目は狭い

安田総支配人も「ここは距離もありますし、3オンでOKだと思ってほしいです」と言います。ティショットが左サイドにうまく置けたとしても、セカンド地点もつま先上がりのライになりやすく、左を嫌って右へ逃げるゴルファーが続出します。その結果、グリーン右手前の大木につかまるというのがお約束の展開だとか。グリーンは左への傾斜が非常に強く、真ん中より左側に乗るとグリーン外にこぼれてしまうことが多いです。やはり総支配人が言うように、手堅く3オン狙いが安全です。

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グリーンは左に向かって傾斜がついている

欲張らない人のほうが結果的にスコアを作りやすいホールと言えるでしょう。ここはボギーでもOKぐらいの気持ぢで乗り切るべ!

「8番&11番」ショートはセットで考えろ

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8番ホールのティイングエリアから

青森スプリングで面白いのがショートホールです。8番(154yd)と11番(160yd)はどちらもやや打ち下ろしのパー3で、距離も方角もほぼ同じ。地元のプレーヤーは「8番で使った番手を11番でも使う」と決めているそうです。

ポイントは風。どちらのホールもグリーン奥が抜けていて風が通りやすく、ティイングエリアで感じる風とグリーン周辺の風が違うケースが多いんです。そこで参考になるのが、それぞれの前ホール。7番と10番はどちらも東向きに進むパー4なので、そのホールで感じた風向きを覚えておくと番手選びの助けになります。

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11番のティショットは8番ホールを参考にしたい

また11番には本格的なフェスキューエリアも配置。アメリカ人オーナーの意向で導入されたそうですが、入るとボール探しが大変。場合によってはロストも覚悟です。池よりもフェスキューが怖い。そったらショートホールも、なかなかおもしぇじゃ。

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11番に生えているフェスキュー

涼しく快適なラウンド

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岩木山に向かって打っていく18番は右サイドのクリークに気をつけたい

標高は207mとそこまで高いわけではありませんが、緯度が高いため、関東などよりは比較的涼しく快適にゴルフが楽しめると思います。パブリックコースかつ、完全スループレーの飯なし設定なので、気軽にフラッと予約を取って回れるのも魅力。

割とインバウンドのお客さんも多く、近隣にはホテルも多いため、1週間滞在して合間にゴルフを楽しむという方も多いと聞きます。

いずれにしても、見た目と実際の傾斜がここまで違うコースはなかなかありません。初見では戸惑うかもしれませんが、それこそが青森スプリングの魅力。岩木山の地形を生かした“だまし絵ゴルフ”を、ぜひ一度体感してみてけろ。

ころGメンの「これは伝えたい!」ゴルフ場プチ情報

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天気が良ければ海が一望でき解放感たっぷり

・練習場からは天気が良ければ海を一望。景観は抜群。気持ちよくウォーミングアップできます。
・コースはかなりカジュアル路線。来場時のジャケットは不要で、気軽にゴルフを楽しめる雰囲気です。

・基本はスループレー。状況に応じて途中休憩も柔軟に対応してくれます。
・近年の猛暑対策として移動式スプリンクラーを68台導入。日々のコース管理にも相当力を入れています。

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新しく導入した移動式スプリンクラー

・来場者はインバウンド比率が約6割。海外ゴルファーからも高い支持を集めています。
・新青森駅、青森空港のどちらからも約1時間でアクセス可能です。

さあ、プレーしてみたくなったかな? コース情報はこちらをCheck!

青森スプリング・ゴルフクラブ

・18ホール パー72/7104yd
・設計者:アーノルド・パーマー
・グリーン:1グリーン/ベント/平均スピード9ft *9月~11月の晴天時
・フェアウェイ芝/ブルーグラス
・バンカー数:50 池が絡むホール数:3
・冬季はスキー場としても営業
・アクセス:東北自動車道/大鰐弘前IC 37km
・住所:青森県西津軽郡鯵ヶ沢町鯵ヶ沢高原/TEL:0120-1562-55

GDO予約総合評価 ★★★★★(4.8)

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