冷えやむくみ、身体のだるさを解消するツボ
<プラス1>ゴルフに役立つツボ 第10回:腰背部の疲れ解消、内臓を整える
夏は冷房のあたり過ぎや、冷たい飲み物の摂り過ぎから、むくみが気になる季節です。この時期だからこそ起きやすい“夏場のむくみ”とは一体どのようなものでしょうか?今回は夏場のむくみの対処として効果的なツボを紹介します。
足のむくみや、腰背部の疲れに効果的なツボ
■ 承山(しょうざん)
このツボはふくらはぎの真ん中に位置します。アキレス腱の中心から膝裏にかけて、指を滑らすようにふくらはぎの筋肉をなぞってみてください。ちょうどふくらはぎの真ん中に指が止まる部分、これが承山(しょうざん)というツボです。筋肉としては、腓腹筋(ひふくきん)とヒラメ筋に触れることができ、足のむくみや腰背部の疲れなどに効果的です。
夏はたくさん汗をかきますが、そもそも、むくみはどうして起こるのでしょうか?
ポイントは“水はけ”です。水が吸収されて、うまく体を通り蒸発すると、体のめぐりは自然に良くなります。しかしながら、この季節は湿気や温度も高く、水はけが良い季節とは言えません。この体内の水の循環がうまくいかずに停滞してしまった結果として足がむくみます。そんな時に、承山を刺激することでむくみを撃退できます。
また、こむら返りなど足がつる症状にも効果的です。帰宅後やお風呂上がりに、両手の親指を重ねてギューとツボを押してみましょう。初めは疲れたふくらはぎ特有の硬さを感じることができると思います。親指以外の指はすねの方に当てて、足全体を握るようにつかんでください。30秒ほどゆっくりふくらはぎの奥に向けて刺激を与えましょう。
次にこのツボを押さえたまま、つま先を伸ばしたり曲げたり、自分で動かしてください。押している指で軽く揺さぶってあげると、気持ち良い感覚を得ることができます。
じっくり刺激を入れたあとは、その場所から大きな円を書くようにテンポよく5周ほどツボ押しをしてみましょう。足がじんわりと温かく、ほぐれる感覚を得ることができます。
足は第2の心臓と言われています。このツボを刺激することで、体の循環をより促すことが可能です。むくみが取れて、朝起きた時や家を出て歩き出した瞬間などにも効果を感じることができるでしょう。ぜひ試してみてください。
内臓を整えてくれるツボ
■ 天枢(てんすう)
次にお腹のツボ・天枢(てんすう)を刺激してみましょう。天枢は胃経のグループに属しており、便秘、下痢、腰痛、腎臓疾患、過敏性腸症候群などの治療にも使用されます。
場所は、へそから指3本分横に移動したところにあります。お腹の脇からへそに向かって行くと、指が止まるところがあるので試してみてください。へそを体の中心と置いた時に上と下をつないでくれるようなツボです。
夏のむくみを防止するには、水分代謝力を高めることがとても重要です。適度な水分補給と排泄をバランスよくコントロールすることを考えましょう。むくみが出てしまうからといって、水分を摂取せずに補給しないのは間違いです。
このツボは、お腹にあるので強く押さずにじっくりと刺激してみてください。ツボだけでなく、お腹全体や内臓を刺激しているイメージがあると良いです。お腹の音や動きなども感じ取ってみてください。ゆったりと呼吸をしながらツボをおさえていると、お腹がじんわりと温かくなってきます。
その日の調子やタイミングによってはお腹に硬さがあったり、変化が出ている場合があります。毎日30秒でも天枢を押すことで内臓が整えられ、体の水分もコントロールされます。
むくみは体の水が動くことによって解消されるので、天枢のケアでアプローチして行くことが可能になります。体のだるさや、胃腸疲れにも効果が期待できるのが嬉しいところ。日々、体の調子を自分で感じ取れるようにしていきましょう。
いかがだったでしょうか?夏場のむくみがなぜ起こってしまうのか、なぜ汗をかいているのにむくんでしまうのか、おわかりいただけたかと思います。循環をコントロールすることが大切です。ツボ押しを楽しみながら日々のケアを行ってみてください。
暑い夏が終われば秋が来ます。季節の変わり目には体調にも変化が起こりやすいので、今から対策をしておきましょう。
(協力/株式会社ケアくる)
関口 賢(せきぐち・まさる) プロフィール
Harriet Ginza (旧:関口鍼灸治療院)「HEAL the WORLD」総院長。サッカーの名門、市立船橋高校でサッカー漬けの日々を送り、2007年、東京メディカル・スポーツ専門学校鍼灸師科卒業。中国式鍼治療専門店「ハリー(HURRI)」の王尉青氏に憧れ、弟子入り。2010年「Harriet Ginza (旧:関口鍼灸治療院) HEAL the WORLD」を銀座に開業し、2017年に六本木店をオープン。歌手・モデル・タレントなどのボディマネジメント、ダイエットアドバイザーとしてサポートするほか、プロサッカー選手やプロゴルファーのトレーナー活動もしている。著書に、月曜断食(文藝春秋)がある。
オフィシャルサイトhttps://www.healtheworld-sekiguchi.com/
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