カン違いだらけのゴルフルール

セーフなのに暫定球を打った。次打は何打目?どっちのボール?/ルールQ&A

2026/09/21 10:45

ティショットはフェアウェイに落ち、転がって浅いラフに入って止まった。この一部始終を同組の全員が見ていたが、打ち終わったプレーヤーが「暫定球を打ちま~す」と宣言して暫定球をプレーした。初めのボールがセーフなのに暫定球を打ってもいいの?

暫定球に関する問題

■1
暫定球はいつでも打てる。セーフだった初めのボールを選べば次打は2打目となる。

■2
暫定球はいつでも打てる。両球セーフの場合はどちらか好きな方が打てる。次打は3打目となる。

■3
ボールがセーフのときは暫定球は打てない。暫定球として打ったボールが3打目で、次打は4打目となる。

1打目が微妙だったからもう一球打ちたかったんだよね。えっ?ダメ?

◇◇◇◇

正解は「3」

■3
ボールがセーフのときは暫定球は打てない。暫定球として打ったボールが3打目で、次打は4打目となる。

「暫定球」は、OBや「紛失球のおそれ」があると思えばいつでも打てますが、ボールが見えているときは紛失球のおそれはないので打つことはできません。たとえ「暫定球打ちます」と宣言して打ったとしても、その宣言は無効です。プレーヤーの初球は紛失球扱いになり、暫定球が「ストロークと距離の救済(1罰打)」のもとにインプレーのボール(3打目)になります。次打は4打目です(規則18)。

2019年のルール改正でボールの捜索時間が3分間に短縮され、深いラフに入ったボールに対しては時間切れで「紛失球のおそれ」があるため、(打ち直しに戻る時間節約のため)暫定球がしばしば打たれるようになりました。しかし明らかにセーフのボールに対して暫定球を打つことはできません。

また、暫定球を打つ場合は、同組の全員が打ち終わった後に打ちましょう。(ルール解説&イラスト/小山混)

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<ゴルフ規則>(抜粋)
規則18.3a 暫定球が認められる場合
球がペナルティエリア以外の場所で紛失、またはアウトオブバウンズとなったかもしれない場合、時間節約のためにプレーヤーはストロークと距離の罰(規則14.6参照)に基づき暫定的に別の球をプレーすることができる。

このことは次の場合を含む:
・元の球が見つからず確認できないが、まだ紛失にはなっていない。
・球がペナルティエリアで紛失したかもしれないが、コース上の他のどこかで紛失している可能性もある。
・球がペナルティエリアで紛失したかもしれないが、アウトオブバウンズとなった可能性もある。
プレーヤーが直前のストロークを行った場所から暫定球をプレーする意図を持ってストロークを行ったが、その暫定球が認められない場合、プレーされたその球はストロークと距離の罰に基づいてそのプレーヤーのインプレーの球となる(規則18.1参照)。
規則18.3b 暫定球のプレーを宣言すること
ストロークを行う前に、プレーヤーは暫定球をプレーすることを誰かに宣言しなければならない:
・プレーヤーが別の球をプレーすることや再プレーを行うことを単に言うだけでは十分ではない。
・プレーヤーは「暫定球」という言葉か、プレーヤーが規則18.3に基づいて暫定的に球をプレーすることを別の方法で明確に示さなければならない。
プレーヤーが(暫定球をプレーする意思があったとしても)それを誰かに宣言せずに、直前のストロークを行った場所から球をプレーした場合、その球はストロークと距離の罰のもとにそのプレーヤーのインプレーの球となる(規則18.1参照)。

出典/(公財)日本ゴルフ協会発行2023ゴルフ規則より

■ 小山混 プロフィール

イラストレーター、ゴルフルール研究家。東京生まれ。立教大学卒。新聞・雑誌・Webで複雑なゴルフルールをやさしく解説。ゴルフは鹿沼CCの月例競技会にエントリー。HDCPは17。著書に『はじめてのゴルフルール』『New! いちばんたのしいレクリエーションゲーム』(主婦の友社)、『英語とゴルフ一石二鳥』(ゴルフダイジェスト社)がある。

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