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2012/03/28
前回のアプローチショットでも、ドライバーのようなインサイドアウト&アッパーブローの傾向が出ていましたが、それは軸が右に寄っているというアドレスの問題でしたね。パッティングも同様に、ドライバーのようなアドレスになっていますよ。軸が右に寄ることで、インアウトが強くなり、すくい上げるような動きも強まります。右を嫌うため、無意識に手首を返す場合もあると思います。
パッティングのストロークは、フェースの開閉を使うタイプや、あまり開閉せずに真っ直ぐストロークするタイプなどさまざまで、そのタイプにあったパターが明確に分かれます。しかし、それは軌道が許容範囲にある場合です。熊野さんの場合、まずは極端なインアウト軌道を正したいですね。セットアップでは左目の真下にボールをセットし、軸が右に寄らないような修正が必要です。右寄りで左手首が大きく折れたグリップは、体の中央にグリップをセットすることで正しましょう。
アドレスを改善した上で、このパッティング練習器を試してみてください。ライ角に合わせて、手前のバーがシャフトに沿うように調整し、このバーにシャフトが触れた状態をキープしてストロークしてみましょう。今まで、インサイドアウトの癖が強かったため、かなり違和感を感じるはずですが、この練習器が理想的な軌道をガイドしてくれます。打ったボールが前方の穴を通らず、左に当たることが多いのは、アドレスの時点でフェースがかぶっている証拠です。
熊野さんの場合、右に出るのを嫌い、手首をこねたり、アドレスでフェースがクローズになりがちです。正しいセットアップとパッティング練習器で理想的なストロークを体感したら、次は、手首を使わずストロークする感覚を覚えましょう。ボールを挟んで腕をロックしたり、中尺パターなどでブリップエンドをお腹につけたストローク練習も効果的です。
もう一つ、ショットのインサイドアウト傾向をパッティングに引きずってしまう原因として挙げられるのが肩の動き。このようにクラブを持って体を回転して見ましょう。ショットのときの肩の回転は、正面から見ると、シャフトが水平を保って体の軸を中心に回転します。しかし、パッティングの場合は、クラブヘッドとグリップエンドが交互に上下します。つまり、ショットでは肩が横回転し、パッティングでは縦回転になるんです。
練習器具を使うのは、完璧にまっすぐの軌道を作るためではありません。許容範囲外にある動きを、矯正するためです。軌道が許容範囲に入る感覚まで改善できたら、あとは、その軌道を個性としてとらえ、それに合ったパター形状にすることで、グッとタッチが良くなりますよ。熊野さんの場合は、フェースの開閉を使う動きがあることを生かした、中央のピンタイプ・パターが最適です。
「パッティングはどうしても右に行きやすく、それを嫌って逆に引っ掛けてしまうことも多いですね。おそらく、アドレスなどの基本的なところに原因があると思いますが、ミスの根本的な問題が何なのか、なかなか自覚できません。今、一体どんな軌道でストロークしているのかも、非常に興味深いところですね」
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