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15年間で染み付いた悪癖を打破する意識改革!!

まずはもちろんアドレスの改善から!

外からクラブが入ってしまう人は、まずアドレスの狂いが真っ先に疑うべきポイントです。スイングの軌道は、肩のラインに従うということを忘れないでください。つまり、外から降りているということは、そもそもアドレスで肩のラインが大きく開いてしまっていることが多いんです。肩が開く一番の原因は、右肘を真っ直ぐに突っ張ってしまうこと。そうなると、右手の方が体から遠くを握っているのですから、肩はどうしても開かざるを得ませんよね。

右手は下から添えるように

肩のラインをターゲットラインと平行に保ったまま、グリップしてみましょう。左肘は真っ直ぐ伸ばした状態に対して、右肘は軽く折り曲げていないと、肩のラインを平行に保てませんよね。左のグリップは2つのナックルが見えるくらいが理想的なので、手のひらがやや下向きになります。これに対して、右のグリップは左の手のひらと向き合うように握るようにしたいので、下から握る感じになります。右手の前腕が上を向き、右肘が軽く曲げられて、右腰を指すような腕の形を、まずは身に付けてください。

真っ直ぐ引くと外に上がってしまいます!

テークバックで30~40センチくらい、ヘッドを真っ直ぐ引くことを意識しているとのことですが、これも外から降りてしまう要因です。ヘッドを真っ直ぐに引こうとすると、実は手元が体から離れてしまい、外に上がって外から降りるような軌道になってしまうのです。ヘッドを真っ直ぐ引く意識などは一切忘れてください!では、何を意識すればよいのでしょうか?

ヘッドと上体の位置関係を崩さないハーフバック

フルショットでもアプローチでも、スイングの目指すべき理想は、体の正面からクラブを外さないことです。関根さんの場合、まずヘッドを真っ直ぐに引こうとしていたため、グリップは体から離れる上に、ヘッドがいきなり体の正面から外れてしまっていたんですね。口で言うのは簡単ですが、正面を外さないようにテークバックするのは難しい。でも、両脇に何かを挟んでスイングすれば、意識しなくても自然にグリップがおへそを向いた状態をキープし、上体とクラブヘッドが同調して動くことが体感できますよ。

ハーフスイングを徹底練習してください

両脇にものを挟んでスイングすると、今までとはまったくイメージが違うことに、とても違和感を感じるものです。しかし、それに慣れることが、15年間染み付いた悪癖を打破する要。両脇にものをを挟んで、9時から3時までのハーフショットを徹底練習してください。あれこれ考えなくても、クラブは自然にインサイドに上がり、終始クラブヘッドはアドレス時と同様、体の正面に保たれます。これで、ボールを真っ直ぐ打つ練習を重ねましょう。

テークバックをさらにブラッシュアップ

前腕にボールを挟むと、球を打つことがもう少し難しくなります。挟んだボールが落ちないようにスイングすると、自ずとクラブが体の正面にキープされて、これまでボールを捉えてきた感覚とはまったく違うイメージになるからです。この練習も、まずはハーフショットから始めて、徐々に振り幅を大きくしていきましょう。慣れてくれば、ボールを挟んだままでもしっかりフルショットできるようになります。

Vゾーンの中を降りてきた!

関根さん プロフィール

「テークバックで30~40センチ、ヘッドを真っ直ぐに引くとか、腰まで上げたところでコックを始めるとか、ダウンスイングで手が体の近くを通るように降ろすとか、いろいろと意識しています。でも、どうしてもクラブが外から降りてしまうようで、スライスから抜け出せません。アイアンはシャンクもあるし、アプローチも苦手です…」

サイエンスフィット

サイエンスフィット
数回ショットするだけで、スイングが診断できる最新鋭システム・・・それがサイエンスフィットだ。これまでの機器と違うのは、特にリアルタイム計測が困難だったインパクト時のフェースの入射角やフェースアングル、ボールの回転数などなど、スイングに関する貴重なデータが一瞬で分かること。悪い癖はもちろんのこと、「リストターン系」や「ボディターン系」といったスイングタイプも判別可能。自分本来のスイングを知り、個々に相応しい技術を身につける上で、トッププロからも熱い視線を集めるマシンとなっている。

宮川まもる

宮川まもる

PRGRの事業戦略室 室長にして日本プロゴルフ協会会員のティーチングプロであり、サイエンスフィットを操る名ドクター。トッププロからアベレージゴルファーまで、1年間で800人以上のスイングを分析。サイエンスフィットが弾き出す大量のデータから即座に原因を見抜き、悩めるゴルファーに的確な診断とレッスンを実施している。

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