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2013/01/23
永津さんのテークバックと原江里菜プロ(右)のテークバック。腕が腰の高さまで来たときに大きな違いがありますよね。永津さんの場合、左手の甲がずいぶん上を向いてしまっていて、その結果、フェースが大きく開き、クラブはシャフトラインの下に行っています。ハーフバックでフェースの向きは上体の前傾と平行で、なおかつ、アドレスのシャフトラインに沿って上がるのが正しいレール。アウトサイドイン軌道の方は、永津さんのように上げるケースが圧倒的に多いんです。
初心者に一からスイングを教える際に、ゴルフクラブは開きやすい道具であることをまず教えます。そして、テークバックでフェースを絶対に開かせないようにすることが、その後の上達スピードを向上してくれます。ですから、まず改善したいのはテークバックの最初の段階で、手の甲が上を向く癖。8時くらいの位置までは、グリップエンドがアドレス時と変わらず、体の方向に向いたままであることが肝心です。アドレス時の上体、腕、クラブの位置関係が変わらなければ、フェースは開かずシャフトライン上に上がっていきますよ。
前回は、ベスト76の上級者の方が登場しましたが、その方も8時までのテークバックに問題があり、小手先でヘッドを持ち上げてしまっていました。永津さんの場合は、8時の位置でグリップエンドが体から外れて、シャフトラインの下に引いてしまうのが問題です。上体・腕・クラブがアドレスの状態のまま、一体で動かすことを、しっかりと身に付けてください。それだけで、フェースが開かなくなり、外から下ろすことで帳尻を合わせようという動きが解消され、自然にインサイドアウトの軌道へと改善されていきます。
テークバックでフェースが開き、アウトサイドイン軌道になる人は、さらに2つのタイプに分類されます。テークバックでスイング軸が左足側に傾き、ダウンスイングで右に倒れることですくい打ちになるタイプ。もう一つは、テークバックで体が十分に捻転されていない状態から、意識的に体を回そうとすることで、このように体が突っ込むタイプ。ボールが低い永津さんは、後者のタイプに陥っています。
ハーフバックまで、腕・体・クラブが一体となって、背骨のラインを軸としてテークバックすれば、頭も当然いっしょに回るのが自然です。しかし、永津さんはテークバックで頭がほとんど動いていません。頭を動かさない意識があると、頭を回せなくなり、頭が回らないと上体を十分に捻ることができません。上体が十分に捻られていれば、ダウンスイングは捻じれを解放するだけなので、特に体を意識的に回す必要がなく、ダウンスイングで突っ込むこともなくなるのです。
つまり、永津さんが意識して練習すべきは、8時までの動きを正確に覚えること。スイングコレクターで両脇を軽く締めた状態で、8時-4時のスイングを練習してください。首から下げたタオルを両脇に挟む練習でもOKです。上体・腕・クラブの位置関係を変えずに上げること。その時、背骨を軸にして頭もいっしょに回ること。この2点を特に意識してくださいね!
「アイアンは時々シャンクが出たりしますが、それほど苦手ではありません。やはり悩みはドライバーですね。とにかく、ボールが低くて全然飛びません。今はヘッドアップしないように、頭をなるべく残すことを意識しているのですが、ボールが上がらない原因を、自分では突き止められません。悩みの解消だけでなく、スイングの悪いところを根本的に改善したい」
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