飛距離UPの集中治療現場・潜入レポート(1)
「ビックリするくらいに飛ばないんです・・・」
「ゴルフ以外のスポーツでは、乗馬などもやっているし、決して足腰に自信がないわけではないんです。なのに、自分でもビックリするくらいに飛ばなくて悩んでいます。スライスが大きいので、パワーや飛距離はかなりロスしていると思うのですが・・・」(野田さん、ゴルフ歴10年、ベスト86)
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ヘッドスピードは遅くないですよ
確かに、体格的に見ても、もっと飛ばしそうな感じなのに・・・。ヘッドスピードは35、6m/sくらいで、極端に遅いわけではありませんね。しかし、ダメなところは何といっても、その弾道です。
スライスを直すことでかなり飛距離が伸びるはず
このバーチャルなフェアウェイでは、確実に右OB連発。飛距離の悩みだけでなく、ラウンド中のOBにも悩まされていそうですね。でも、飛ばないからと行って、ヘッドスピードを上げようとしないこと。もっとスイングがバラバラになってしまいますよ。
まずは、このビッグスライスを軽減するだけでも、パワーロスがなくなり、飛距離はグンと伸びるはずですよ。気になるスイング軌道を見てみましょう。
極端に外から降りているわけでもなく、むしろ完璧
多くのスライサーはアウトサイドインの軌道です。つまり、クラブが外から降りてきて、カット気味にボールを捉えているんです。でも、野田さんの場合は、ダウンスイングの理想とされるVゾーン内に、しっかりと収まっていて軌道は完璧。ただ・・・。
フェースがあさっての方向を向いています
インパクトの瞬間のフェースの向きはどうでしょう?ビデオでも明らかに分かるくらい、あさっての方向を向いていますインパクトの直前でも、こんな風にフェースが開きっぱなしのまま。これでは、いくらスイング軌道が良くても、絶対にフェースを返せず、ビッグスライスは当たり前。まず誰が見ても、明らかにマズイのはグリップですね。
絶対に左には行かないグリップになっています
野田さんのグリップは、左OBのホールで引っかけるのだけは、どうしても避けたい!というような握り方になっていますね。右グリップの甲が自分でも見えるくらい上を向いてしまっていて、絞り過ぎなんです。
右グリップを絞ると、右腕がターンしにくくなるので、引っかける動きが抑制されますが、このグリップではスライスが出て当然。左のグリップはナックルが2つ見えるくらいで問題ありません。でも、両手でぞうきんを絞るように、右手までも絞っているのはダメ!
正しいグリップでフェースコントロール感をUP!
左手のグリップに対して、右手のポジションはとても大切です。グリップは左右の手のひらが向き合うように握るのがベスト。この方が、腕が自然に返り、フェースコントロールがしやすくなるからです。
自分から左手のナックルが2つ見えるくらいに握るなら、左の手のひらはやや右下を向きますよね。両手のひらが向き合うように右手を握と、右手のひらはやや左上を指す感じになります。左手のグリップを決めたら、右手は下から添える感じになるんです。
このように握ると、インパクトでは右手の人差し指の付け根で捉えるような感覚が出てきて、フェースコントロール感がグッとアップするんです。
次回は、さらに身体的な特徴に深く踏み込んで、飛距離アップの集中治療・第2ステップに入ります!
小松慎之 インストラクター プロフィール
1977年生まれ。コナミスポーツクラブ府中勤務。14歳からゴルフを始めてゴルフのキャリアは20年。バージニア工科大学で運動生理学を学び、スポーツ全般のトレーニング知識が豊富。その経験を活かし、個人個人のフィジカル的な特徴を的確に捉えたレッスンが持ち味。
レッスンカテゴリー
- 基本動作アドレス グリップ スイング ドライバー バンカー 練習ドリル
- 弾道別スライス フック トップ ダフリ 高い 低い テンプラ
- スイング改善アドレス グリップ 振り遅れ インパクト フォロー
- 状況 クラブ別ドライバー アプローチ バンカー ラフ 傾斜 アイアン
- 中上級 応用ドロー フェード 距離感 マネジメント スピンコントロール
- ボディケアスキンケア ストレッチ 花粉症 筋トレ アレルギー
- ルール マナーゴルフ規則 マナー
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