弾道解析マシンでぶっ飛びドライバーを探せ!アベレージモデル編
「アベレージ向けなら球がつかまるとは限らない」実験を終えての座談会
【GDO】前回のアスリート編では、スイングタイプの異なるお二人の好みが正反対でしたよね。今回のアベレージ向けのモデルでは、いかがでしたか?
【近藤】アベレージ向けのモデルは、全体的に僕には打ちづらかったですね。ヘッドが大きくてフェースターンしづらいモデルが多く、右に逃がしてしまいがちでした。
【田島】やはり好みが正反対ですね(笑)。僕はどちらかと言うと、今回のアベレージ向けモデルのほうが好みでした。スピン量はアスリート向けモデルよりも多めでしたが、球のつかまりがいいし、方向性も安定していました。でも、あくまでもヘッド単体での話です。純正シャフトは軽くて軟らかいので、物足りなく感じました。
【近藤】今回試打したモデルは、ほとんど長尺シャフトでしたよね。僕は短めのシャフトでシャープに振り抜きたいので、どうしても振り遅れ感がありました。
【田島】僕はそれほど気になりませんでしたよ。ミズノの「JPX 800」はかなりの長尺でしたが、とても振りやすくて好感触でした。
【近藤】そのモデルは、僕は全然ダメでした(笑)。キャロウェイの「レガシー APEX」やブリヂストンの「ツアーステージ PHYS」についても、ヘッドが返るのをインパクトで待たなければいけない感覚があるんです。たとえシャフトが付いてきても、ヘッドが付いてこない。結局、手を使ってフェースターンしようとして曲げてしまいます。
【田島】そういった感覚は、僕にはなかったですね。「レガシー APEX」や「ツアーステージ PHYS」は、球がつかまりやすく、好感触のモデルでしたから。実測でも「レガシー APEX」はよく飛んでいました。
【近藤】僕が実測で飛んでいたのは、ヨネックスの「EZONE 450」かな。感触も良かった。
【田島】それは、僕が苦手だったモデルです。感触も悪かったし、実測の飛距離でもワースト1でした(笑)。
【近藤】やはりスイングタイプとヘッドの重心距離には相性があるんですね。僕はフェースターンするタイプなので重心距離の短い小ぶりヘッドでないとうまく打てませんが、フェースをシャットに使ってスイングする田島さんには大きなヘッドのほうが合っていますね。
【田島】それが飛距離にも影響するのが面白いところです。
【近藤】全体的にアベレージ向けモデルは、球が上がりやすく作られていました。それにスイートエリアが広い感覚もあるので、そういった面ではやさしく作られています。ただ、よく言われているようにアベレージ向けモデルのほうが球のつかまりがいい、というわけではありませんでした。あくまでも僕の場合ですが。
【田島】僕にとっては、アベレージ向けモデルのほうが球のつかまりが良かったですよ(笑)。どのモデルがいちばん飛ばせるかは、本当にゴルファーのスイングによって異なりますね。僕の場合は、やさしいヘッドでロフトを減らして、しっかりしたカスタムシャフトを装着して使うと飛ばせそうです。
【GDO】なるほど。アスリート向け、アベレージ向けに関わらず、ドライバー選びで飛距離アップを狙うためには、まずは自分のスイングタイプを知っておくべきなんですね。今回も面白い結果が得られたので、きっと読者の参考になると思います。どうもありがとうございました!
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