シリーズで最もつかまりが良いという「キング LTDx MAX ドライバー」を試打

【ホッシー】
前回に試打した「キング LTDx LS ドライバー」は、球が上がらないし、つかまってくれないし、本当にハードなモデルでした…。今回は、シリーズのなかで最も寛容性が高いとされている「キング LTDx MAX ドライバー」を試打していきます。僕はこのモデルに期待しています！

• ⇒前回の「キング LTDx LS」試打レポート

構えるとフェース角はスクエアで、ロフト角が大きめに見える。球が上がりやすそうな印象だ

【ツルさん】
「キング LTDx MAX」は投影面積が大きくて、横長に感じるようなヘッド形状。構えた瞬間に「キング LTDx LS」よりもやさしく打てそうな印象を受けますね。フェースアングルは、ほぼスクエア。ただし、ロフトが他の2モデルよりも大きく見えます。ヘッドの表記は10.5度ですが、リアルロフトはもっとありそうです。

ホッシーの「キング LTDx MAX ドライバー」試打データ

【ホッシー】
確かに、構えてみると球が上がってくれそうな安心感があります。打ってみると、3モデルのなかでこれがいちばん好感触！ 「やさしいなぁ～」って実感できるドライバーです（笑）

ツルさんの「キング LTDx MAX ドライバー」試打データ

【ツルさん】
めちゃめちゃ球が上がりますよね。打ち出し角が高くて、スピン量も適度に入ってくれます。今回のドライバー3モデルのロフト角はどれも10.5度なんですが、球の上がり方が3モデルで全然違います。「キング LTDx MAX」は高弾道、スタンダードな「キング LTDx」は中弾道、「キング LTDx LS」は低弾道。球のつかまりは、弾道の高さに比例します。うまく作り分けられている3モデルだと思いますね。

【ホッシー】
もともと弾道が低い僕が打っても、10.5度だと弾道が高すぎるぐらいでした。このモデルを使うなら9度で良さそう。標準シャフトとして装着されている「SPEEDER NX for Cobra」も振りやすくて好印象です。

標準シャフトの「SPEEDER NX for Cobra」。しなりは大きめだが、インパクトできっちり戻って球をつかまえてくれる

【ツルさん】
とはいえ、ホッシーはヘッドスピードが47m/sくらいあるので、このシャフトのままだとアンダースペック。フレックスSで40～43m/sくらいの人が気持ちよく振っていけそうなシャフトです。コブラ専用設計のオリジナルですが、「SPEEDER NX」のしなり感と挙動はちゃんと感じられます。大きめにしなったぶん、きっちりとしなり戻り、球をつかまえてボール初速をアップする手助けをしてくれます。標準装着にしては、かなりいいシャフトです！

【ホッシー】
一般的なアベレージゴルファーには、この「キング LTDx MAX」がいちばん良さそうに感じますね。かくいう僕も、シリーズの3モデルから選ぶのなら使いたいです。ミスヒットに強くて曲がりにくく、コースで大ケガしなさそうです。

【ツルさん】
3モデルに共通しているのは、フェースのどこでヒットしても打感がやわらかく、スイートエリアが広いところ。とくにフェースの下当たりにめちゃ強いのが特徴的です。そのなかでも、いちばんオートマチックに直線的に打てるのが「キング LTDx MAX」。このモデルに限っては、重心が浅くてヘッドが機敏に動くような感覚もありませんでした。とにかく曲げたくないという人にオススメしたいですね。

つかまりが良くミスヒットにも強いので、できるだけ簡単にまっすぐ飛ばしたい人にオススメ

■ 試打したクラブのスペック

コブラ キング LTDx MAX ドライバー
●ロフト角：10.5度 ●シャフト：SPEEDER NX for Cobra ●硬さ：S

■ マイクラブ情報

ホッシー：テーラーメイド SIM MAX ドライバー
●ロフト角：10.5度 ●シャフト：Diamana TB 50 ●硬さ：S

ツルさん：キャロウェイ ローグ ST MAX LS ドライバー
●ロフト角：9度 ●シャフト：VENTUS TR BLUE 6 ●硬さ：S