飛距離とやさしさを追求した中空構造「キング FORGED TEC X アイアン」を試打

【ホッシー】
前回の「キング FORGED TEC アイアン」に続いて、今回は「キング FORGED TEC X アイアン」を試打していきます。「FORGED TEC X」は7番のロフト角が27度。「FORGED TEC」よりも2.5度ストロングロフトになっていることが特徴です。

• ⇒前回の「キング FORGED TEC アイアン」試打レポート

スッキリとシャープな見た目で、構えやすい。7番のロフト角は27度だ

【ツルさん】
2つのモデルはどちらも中空構造で、ヘッドサイズと形状はソックリです。ただし、ヘッド内部の重量配分には違いがあって、「FORGED TEC X」はタングステンを約45gも増量してヘッドを低重心化しているそうです。では、さっそく打ってみます！

ツルさんの「キング FORGED TEC X アイアン」試打データ

【ホッシー】
ツルさんの弾道計測数値を見ると、やはり「FORGED TEC X」のほうが「FORGED TEC」よりも飛ばせていますね。

【ツルさん】
この「FORGED TEC X」も打感がやわらかい！ 「FORGED TEC」よりはフェースの弾き感があるけれど、ボールを押しているようなフィーリングが得られます。飛距離に関しては、ロフト差のぶんだけ飛んでいる感じですね。

ホッシーの「キング FORGED TEC X アイアン」試打データ

【ホッシー】
僕も試打してみましたが、7番としてはクラブ長が短いので打ちやすいです（笑）。

【ツルさん】
そうなんです。どちらもクラブ長が短めで、当てやすく感じられるのは魅力のひとつ。それと「FORGED TEC X」は、ヘッド内部のタングステンのせいか、ヘッドがオートマチックにターンする感覚があります。僕にはドローを打ちやすいアイアンのように感じました。

ヘッド内部のタングステンウェイトによって低重心化され、球が上がりやすい。ヘッドがターンしやすくも感じる

【ホッシー】
僕がエースアイアンとして使うストロングロフトの軟鉄鍛造モデルと比べると、フェースの弾きが強くてボール初速が出ていました。同程度のロフトでも、こちらのほうが飛距離は出ていました。

【ツルさん】
なるほど～。それが中空構造による薄肉フェースの長所でしょうね。打感もきちんと作り込まれているし、おしなべて良い性能のアイアンです。僕は好印象ですよ。

【ホッシー】
ヘッドの見た目や打感にはこだわりたいけど、できるだけ簡単に飛ばしたいというゴルファーにはオススメできそうです。

【ツルさん】
意外と球のつかまりがいいので、やさしく飛ばせるタイプの大型ヘッドだとボールを右に飛ばしがちな人にも試してほしいですね。

• 【動画】ホッシーとツルさんが「キング FORGED TEC」アイアン2機種を比較試打

やさしく飛距離を出せる中空の良さに、打感と見た目の良さを併せ持つ。しっかりボールもつかまえてくれる

■ 試打したクラブのスペック

コブラ キング FORGED TEC X アイアン
●番手（ロフト角）：7番（27度） ●シャフト：NSプロ 950GH neo ●硬さ：S

■ マイクラブ情報

ホッシー：キャロウェイ X FORGED STAR アイアン（2021年）
●番手（ロフト角）：7番（29度） ●シャフト：NSプロ モーダス3 ツアー 105 ●硬さ：S

ツルさん：タイトリスト T100 アイアン（2021年）
●番手（ロフト角）：7番（34度） ●シャフト：AMT ツアーホワイト ●硬さ：S300