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日本シャフト特集
2023/05/30

カリスマフィッター鹿又芳典氏がクオリティの高い製品から受ける恩恵とは

連載:『NIPPON』ブランドがゴルフ界に誇る “おもてなし”

■公差が±1グラムのシャフト

2023年 日本シャフト特集 日本シャフト製品の精度の高さを目の当たりにした(撮影:落合隆仁)
日本シャフト製品の精度の高さを目の当たりにした(撮影:落合隆仁)

ゴルフ界での立ち位置をはっきりと認識した鹿又が、日本シャフトに対して驚いたことがある。「同社の駒ヶ根工場を見学させていただいたときのことです。金属製品を加工しているのに、こんなにも工場内がきれいなのかと思いました。スチールシャフトを作るまでの工程と管理の仕方、機械の開発も含めて、ここまでやるんだなと」。驚きはまだ終わらない。出来上がった製品に対する検品の際、「えっ、これもはじいてしまうの?」と思ったほど、厳しく管理されていたのだ。

同社では、重さに関して公差は非公表ながら、プラスマイナス1グラムのレベルで管理されており、曲がりに関しても可能な限りの直進性を叶える特別な規格や工程があることを知ったという。「他のメーカーなら特別バージョンで作るシャフトの規定よりも厳しいんですよね」。以前から同社のシャフトに対する信頼度は高かったが、その理由を十分過ぎるほど理解できた。

■クオリティの高さ、プロダクトの多さこそ“おもてなし”

2023年 日本シャフト特集 自らの工房で作業、クラブの組み立ても行う(撮影:落合隆仁)
自らの工房で作業、クラブの組み立ても行う(撮影:落合隆仁)

クラブの組み立ても行う鹿又にとって、重量公差が小さく、曲がりも少ないシャフトから受ける恩恵は計り知れないという。「シャフトの重量だけを調べて、長さを合わせるだけで、狙ったスペックが仕上がりますからね。作業工程は他メーカーの半分で済みますし、組み立てにテクニックがいらないぐらい楽です(笑)」

日本シャフトからのおもてなしはそれだけではない。「何よりもプロダクト数の多さがおもてなしですよ」。上級者にはプロユースの『MODUS3』シリーズが5タイプあり、上級者でもヘッドスピードが平均的な人やアベレージゴルファーには『N.S.PRO』シリーズ、『N.S.PRO neo』シリーズ、『ZELOS』シリーズがある。

それぞれ60グラム台からラインアップされているので、ほぼ網羅できるというわけだ。「フィッターとしては、プロダクト数が多いのは便利ですよね」と、ユーザーのニーズに応えられるメリットは計り知れないという。

■30~40ラウンドでシャフト交換するのが理想

2023年 日本シャフト特集 クラブ解説の第一人者からの助言を参考にしたい(撮影:落合隆仁)
クラブ解説の第一人者からの助言を参考にしたい(撮影:落合隆仁)

仮に自分でシャフトを選ぶならば何を基準に選択するといいのだろうか。「まずは試打会などで先入観なしにボールを打ってみることです。ドライバーの飛距離が240ヤード以下なら、アイアンのシャフトは80グラムが使いやすいとされています。なので、その重量帯のシャフトを中心に打ち、どのような弾道になるのか、どういうフィーリングを受けるのかを把握してほしいですね」。自分の基準を作り上げることによって、自然と求めるシャフトも見えてくるという。

鹿又によると、今後はアイアンのヘッドが今以上に大きくなることは考えにくいだけに、シャフトに対する重要度はさらに上がるという。だからこそ、自分に合ったシャフトを求める姿勢が大切になる。

「技術や体力のことを考慮すると、30~40ラウンドでシャフトを交換するのが理想ですが、いい結果を残せるものをどんどん受け入れていく懐の深さがシャフトの恩恵を受けやすいと思います」。せっかくのメーカー側からのおもてなしをわざわざ見過ごす手はないだろう。

鹿又 芳典(かのまた・よしのり)
ゴルフショップ「Magic」(千葉市)の代表を務めるクラブコーディネーター。年間の試打数は2000本を超え、最新クラブの動向にも精通している。初心者からプロまで幅広いゴルファーのニーズに応えたギアを提供する。クラブ解説の第一人者として、ゴルフ雑誌やゴルフ専門チャンネルなど数多くのゴルフメディアでも活躍中。

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