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日本シャフト特集
2021/06/28

「イメージを更新していく歩みの先に…」セールス担当の戦略

連載:ゴルフシャフトの“新定番”を生み出す熱きリレー

「モーダス3」の成功で得たイメージの変化

日本シャフト セールス担当 セールスの成功体験として、「モーダス3」のプロジェクトを振り返る谷津田(撮影:岡崎健志)
セールスの成功体験として、「モーダス3」のプロジェクトを振り返る谷津田(撮影:岡崎健志)

「モーダス3」シリーズは、開発からセールスまでのプロセスで最も苦労したが、それだけに最も成功した歴史的なプロジェクトの一つになったと谷津田は振り返る。

日本シャフトは、軽量スチールシャフト「N.S.PRO 950GH」の大ヒットにより、ゴルファーへ浸透していったメーカーだ。ただそれと同時に「日本シャフト=軽量スチールシャフト」というイメージが濃くなり、重い重量帯のモデルが伸び悩む時期が続いた。

そんな状況を打破することになったのが、アメリカでのマーケット拡大を目的としたツアーユースの「モーダス3」シリーズだった。

2008年、アメリカで市場戦略が本格化し、翌年からPGAツアーでのサポートを開始。PGAツアーのニーズから開発されたのがモーダス3の「TOUR120」で、2010年にアメリカで先行発売された後、2011年から日本市場でも販売が開始された。

「PGAツアーでの使用率が伸び始めると、それに比例するようにアメリカ市場でのシェアも拡大し始めました。すると、日本のメディアで『モーダス3』を取り上げてもらえるようになり、ゴルファーの注目も集まりました」

「モーダス3」シリーズが全英オープンとマスターズを制覇したこと、さらに日本のトッププロも使用し始めたことで、今までの「軽量スチールシャフト」というイメージから「全重量帯のスチールシャフトを開発するメーカー」へと変わってきた。2008年のプロジェクト開始から10年足らずで実績を築き上げ、重い重量帯のシャフトとしてOEMに採用されるようになったのだ。

ブレイクの予感漂う新製品の「MB+」

日本シャフト セールス担当 日本シャフトのイメージを変えるような「レジオ フォーミュラ MB+」のブレイクスルーを期待している(撮影:岡崎健志)
日本シャフトのイメージを変えるような「レジオ フォーミュラ MB+」のブレイクスルーを期待している(撮影:岡崎健志)

「『モーダス3』の成功で、軽量スチールのメーカーから、全重量帯スチールのメーカーというイメージに変えられました。今後は、カーボンシャフトの『レジオ フォーミュラ』シリーズを様々な角度からPRしていき、総合シャフトメーカーとしてゴルファーの皆さんに認知してもらいたいと思います」。性能に自信を持つ商品を手に、谷津田はそう力強く語った。

「レジオ フォーミュラ MB+」は、すでに国内女子ツアーやミニツアー、男子下部ツアーでプロモーションを進めており、使用したプロからも高評価を得ているそうだ。ここからさらに使用率を伸ばして、認知度を広めていくことがOEMに採用されていくカギになってくる。

現在の取り組みが順調にいけば、クラブメーカーから来春発売される新モデルのシャフトにラインアップされることもあるはずだ。製品クオリティや幅広いゴルファーにマッチする汎用性の高さは、クラブメーカーやツアープロも認めるところ。イメージを更新していった先のブレイクスルーが、谷津田のミッションといえそうだ。

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