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日本シャフト特集
2021/07/26

「自社の弱点も正直に伝える」営業担当の接客ポリシー

連載:ゴルフシャフトの“新定番”を生み出す熱きリレー
日本シャフト 営業担当 工房や問屋への営業を担当する東利樹(撮影:岡崎健志)
工房や問屋への営業を担当する東利樹(撮影:岡崎健志)

<ゴルフシャフトの“新定番”を生み出す熱きリレー>

ゴルフクラブの性能を語る際、ヘッドと同様に重要なのがシャフト。求める弾道やスイングを作る上で、最適なものを使うか使わないかで、全く変わってしまう。そのシャフトを完全国内生産で製造する唯一の総合シャフトメーカーが日本シャフトだ。

1959年に「ばね」の世界トップメーカーであるニッパツのグループ企業として誕生。「N.S.PRO」シリーズなど、世界的にも評価されるヒット商品の数々を世に送り出している。

「ウッズ生観戦」からギアマニアに

日本シャフト 営業担当 地元・鹿児島でタイガー・ウッズを生観戦し、ゴルフにハマった(撮影:岡崎健志)
地元・鹿児島でタイガー・ウッズを生観戦し、ゴルフにハマった(撮影:岡崎健志)

シャフトメーカーにとって、最もエンドユーザーに近いところでの営業活動は、全国各地にある「工房」や「問屋」に製品を卸すセールスになる。そこには一般ゴルファーの声が集まってくる。

「モノをできるだけ多く卸すことが私の仕事ですが、工房の方や問屋さんから情報をもらうことも大事な仕事のひとつですね」と語るのは、日本シャフト営業部主任の東利樹だ。

鹿児島県出身の東が、ゴルフに魅了されたのは高校2年生だった1998年。「当時、男子ツアーのカシオワールドオープンが、鹿児島県のいぶすきゴルフクラブで開催されました。世界のトップ選手が参戦しましたが、その中にタイガー・ウッズもいたんです」

若き東が目の当たりにした世界ナンバーワンのプレー。その姿に感動し、そこからゴルフへの熱が高まった。ただ、競技ゴルフに出場したり、レッスンに通って腕を磨いたりというわけではなく、純粋にプレーを楽しんでいた。また、それと同時にハマったのがゴルフギアだった。

「ゴルフ雑誌などでクラブの情報を読み漁っては、選手たちが使うクラブへの興味が増えて、いつの間にかギアマニアになっていましたね」

大型ショップのアルバイト経験でギア熱が上昇

東は高校卒業後、専門学校に通うため上京。同時に「好きなモノに囲まれて仕事がしたい」とアルバイトに選んだのが、当時オープンしたばかりの新宿にある大型ゴルフショップだった。

東がアルバイトをしていた2000年前後は、伊澤利光と丸山茂樹がワールドカップで優勝した影響もあり、ブリヂストンスポーツの「ツアーステージ」が人気だったそうだ。また、住友ゴム工業の「初代ゼクシオ」が発売されたのもちょうどその頃となる。

「当時の私はかなりミーハーなギアマニアでした。自分に合っているモノを使うというより、プロが使っているモデル、スペックを使いたいという気持ちが強かったんです」

ゴルフショップでアルバイトをし始めたことでクラブへの情熱はどんどん高まり、新製品が出るたびにクラブを買い替えるほどになっていたという。

「給料が出ると、すぐに新しいクラブを購入していました。そんなことを続けていれば、当然生活がキツくなりますよね。半ば強制送還で地元に帰ることになったんです(笑)」

問屋との情報交換で市場のニーズをキャッチ

日本シャフト 営業担当 もっともエンドユーザーに近い営業担当として、市場のニーズをくみ上げている(撮影:岡崎健志)
もっともエンドユーザーに近い営業担当として、市場のニーズをくみ上げている(撮影:岡崎健志)

鹿児島に戻った東は、コンビニに就職。得意先に訪問して、商品やサービスのセールスを定期的に行なうルートセールスの仕事を10年以上続けていた。しかし、ゴルフ業界で働きたい気持ちが年々強くなり、35歳を前に一念発起して転職を決意。再び上京し、2015年から日本シャフトで働き始めることになった。

「入社してから現在まで、ずっと営業の仕事をしています。私の担当は、アフターマーケットが中心で、問屋さんがメインの取引相手になります」

購入したクラブのシャフトを差し替えるフィッティングやカスタムでのシャフト単品需要を指す“アフターマーケット”の営業活動では、情報交換が重要になってくる。例えば、最近のカーボンシャフトのトレンドは軽めの重量帯でフレックスが硬めのスペック。いわゆる“軽硬”が人気だが、日本シャフト社内でこの潮流をいち早くキャッチしたのが東だった。

「5、6年前までは60g台の重量帯が主流でしたが、50g台のニーズがどんどん高まり、今は60g台と50g台の割合はほぼ同じになります。近い将来、50g台の出荷数が逆転するのは間違いないでしょう。ここ数年は40g台の出荷数も増えています」

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