フブキ、プラチナなど、人気のシャフトを調査せよ
「女子プロには球がつかまるシャフトが人気!」実験を終えての座談会
【GDO】今回お二人には、女子プロに人気のシャフトを試打していただきました。計5モデルを打ってみて、いかがでしたか?
【田島】各モデルのスペックが60グラム台のSだったので、正直、私のヘッドスピード(43m/s)だとオーバースペック気味のモデルもありましたね。下川さんのヘッドスピード(m/s45)であれば、ちょうど良かったんじゃないですか?
【下川】そうですね。硬さや重さは、私に合っていたと思います。女子プロのヘッドスピードを考えると、実際に彼女たちが使っているスペックは50グラム台のSRあたりでしょうか。モデルによってはRかも知れませんね。
【田島】一般的な男性ゴルファーには60グラム台のSが合っていると思われがちですが、私ぐらいのヘッドスピードであれば、フレックスを落としてもいいと思います。アフターマーケット用のSは、アベレージモデルの純正のSとは比べものにならないぐらいしっかりしていますから。
【下川】それにモデルによって、しなり感には違いがありますよね。今回打ったなかでは「藤倉ゴム工業 ランバックス プラチナ」が、一番しっかり感のあるモデルでした。球を押していけるような挙動のシャフトで、強弾道を打ちやすいのが印象的でしたね。挙動にクセのないシャフトが好きなので、気に入ったモデルのひとつでした。
【田島】「ランバックス プラチナ」は、60グラム台といっても70グラム近く、重さもありますよね。以前に50グラム台のRを試打したことがありますが、もっとしなりを感じたし、球のつかまりも良かったですよ。モデル選びはもちろん重要ですが、重さと硬さ選びも大事ですよね。それに対して、軽くて軟らかかったのが「三菱レイヨン バサラ W」でしたね。
【下川】「バサラ W」だけは50グラム台で、Sでも他のモデルより多めにしなり、先端の動きも大きいモデルでした。あまりパワーがなくてもシャフトが動いて、球をつかまえて飛距離を伸ばしてくれる雰囲気がありました。
【田島】今回試打したシャフトは、どれも先調子感があって球のつかまりがいいモデルでしたよね。ドローを打って飛距離を稼ぎたい女子プロの好みなんだと思います。
【下川】先端が少し動くとはいえ、「グラファイトデザイン ツアーAD DJ」、「三菱レイヨン FUBUKI K」、「ダンロップ miyazaki kusala 61 SILVER(霧)」は、意外とコントロールしやすかったですよ。特に「ツアーAD DJ」と「FUBUKI K」は挙動にあまりクセなく、いつもどおりに振っていける安心感がありました。「miyazaki」は、走り感がスムーズでラクに球をつかまえられるのが魅力ですが、力むと右にも左にも打ってしまいそう。実戦で使うには少し怖い印象がありました。
【田島】「ツアーAD DJ」は、使用プロが多いのも頷けますよね。シャフト挙動のバランスが良く、振っていて安心感のあるモデルでした。でも、個人的には「FUBUKI K」か「ランバックス プラチナ」を選ぶかな。「FUBUKI K」は、左に行きづらいので振っていけるし、「ランバックス プラチナ」は風に強そうな強弾道が打てるのが良かったですね。
【GDO】なるほど。女子プロに人気の先調子シャフトでも、球のつかまりを優先したモデル、安定感を優先したモデルなど、挙動にかなり違いがあるんですね。お二人のヒューマンテストによって、各モデルの特徴がよく分かりました。
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