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キャロウェイゴルフ FT-iZ ドライバー

打ってみると?

試打クラブはロフト9度。シャフトは純正の「スピードアクシスIV 55W」グラファイトデザイン製。キャロウェイのオリジナル設計で、フレックスS、重量は約54gとなっている。スペックを計測すると、リアルロフトが11.25度でフェースアングルが+1度。かなりアベレージゴルファーを意識したスペック。長さは45インチ表示に対して実測が44.75インチ(ヒールエンド法計測)。クラブ重量は302.5gでバランスはD1。硬さの目安となる振動数は253cpm。重量、シャフトの硬さとも、アベレージゴルファー向けとしてはややハードなスペック。ワッグルすると手元側が硬く、中間から先端側にかけてグイッとしなる感じが手に伝わってくる。

アイアンでウォームアップ後、やや軽めのスイングで打ってみると、インパクト音はチタンドライバーとは思えないほど金属音。カキーンと心地良い金属音とともにドロー弾道でボールが飛んでいく。弾道計測器で調べてみるとフェースの中央でスピン量は2800~3000回転。重心位置がやや高めな感じだ。フェースのやや上側でとらえるとスピンが減り(2200~2600回転)、放物線弾道で飛距離が伸びた。

試打して印象に残ったのが直進性の良さ。見た目通りスイートエリアが広く、少々ミスしても球が曲がらない。インテンショナルに球を曲げるのが非常に難しく、直進性のいい弾道がオートマチックに打てるドライバーだ。つかまりも見た目通りいい。前作、四角形の「FT-i」に比べるとヘッドが返りやすくないが、フックフェースと重心の深さが影響しているのだろう。真っ直ぐ打つとドロー弾道。フッカーにはつかまり過ぎる怖さがあるが、スライサーでもドローが打ちやすく仕上がっている。

フックフェースでリアルロフトが多め。実際に打って見ても、オートマチックにハイドローが打てる。低スピンで飛距離を稼ぎたい人には物足りなさもあるが、ドライバーでスライスに悩んでいる人や、ボールが上がらないで飛距離をロスしている人には、相性がいいドライバーだ。

クラブを計測してみると?
キャロウェイ
キャロウェイ史上最大級の慣性モーメント
発売日:2010/03 オープンプライス

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