構えてみると？

プロギアにしては極々ノーマルな砲弾型のヘッド形状

プロギアのREDシリーズと言えば、革新的要素を盛り込むことにこだわるドライバー。にもかかわらず・・・今回の「RED505」は極めてオーソドックスだ。長さは45.75インチと、今時のドライバーにしては極々普通。ブラック塗装された砲弾型のヘッドもイノベーティブな雰囲気が希薄。フェース、バックフェース、クラウンの均整が取れている。革新的な要素をわざと覆い隠しているかのごとくデザインされている。フェース高は約53ミリ。そしてセミシャローバック。プロギアらしさを強くアピールしているのは、赤を大胆に使ってロゴが刻まれているソールぐらいだ。ソールには「FORGED」のロゴが刻まれているが、「RED505」の場合、フェースとホーゼルが鍛造になっている。投影面積も大き過ぎず、小さ過ぎず。顔にこだわるゴルファーをかなり意識したものだ。

クラブ重量は287グラム。やや長尺なことを考えると、これまたアベレージ向けドライバーの平均的な数値だ。革新的なモノ作りが得意なプロギアなのに、革新的な印象が非常に薄い「RED505」。手元にあるメーカー資料によると、アマチュアのスイングを徹底的に研究し、特にアウトサイド・イン軌道でスイングしてもヘッドがボールに対して「正面衝突」しやすいように作られているという。スライサー向けのドライバーはいくつかあるが、アウトサイド・イン軌道向けなことを強く唱っているドライバーは珍しい。いつにもまして、アウトサイド・イン軌道での試打もじっくり行ってみたい。