構えてみると？

ヘッド体積は460ccあるが、超ディープフェースのため投影面積は小さく見える

「Rシリーズ」と「バーナー」の2ブランドを柱に商品展開しているテーラーメイド。今回試打する「R9 スーパーディープ TP」は「R9 スーパートライ」同様、弾道調整機能にこだわったフラッグシップモデル。そのコンセプトに基づき、ヘッド、シャフトにはギミック感があふれている。

スーパートライ同様、クラウンだけでなく、ソールもフェースもブラック。非常に精悍でアスリート心をくすぐる。ソールに目をやるとヒール側に1ヶ所（1g）、トウ側に1ヶ所（16g）、計2ヶ所の重量調整ネジが配され、17gの重量をゴルファーが自由に調整できるようになっている。

ヘッド形状はバックフェースが絞り込まれた三角形。ただし、兄弟モデルの「R9スーパートライ」に比べるとフェースが非常に分厚い。「スーパーディープ」の名前通り、フェース部分の高さを計測すると約62ミリ。加えて、クラウンが高く盛り上がっているために、ヘッド高は約70ミリにも達する。ここまで分厚いドライバーは他に類を見ない。また、超ディープフェースの影響もあって体積460CCの割には投影面積は非常に小さい。400CC級のドライバーと同じぐらい。見た目の安心感、スイートエリアの広さにこだわるよりも、操作性の高さをアピールしているように感じる。

クラブの長さはメーカー値で45.25インチだが、実測は44.75インチ（ヒールエンド計測）とやや短め。ヘッドとシャフトは脱着式でフェースアングル、ロフト、ライ角度を8パターン変更できる。重量調整ネジと、シャフト脱着式ヘッドの組み合わせで、16通りの弾道調整が可能だとか。カタログによると水平方向で左右約70ヤードの弾道可変幅が可能になっていると謳っている。見るからにハードヒッター御用達に見える「R9 スーパーディープ TP」。弾道調整幅をチェックするともに、クラブの基本性能をじっくりテストしてみたいと思う。