クラブを計測してみると？

若者をターゲットにしているため、シャフトはそれなりにハード

フェース角は＋1.5度とフックフェース。ライ角度は62.5度と超アップライト。重心アングルも24.5度と標準的だが、重心距離が長いのだろう。スイング中にヘッドが返りづらこともあって、フックフェースの割には球が捕まらない。捕まり具合はニュートラル。真っ直ぐ打てば真っ直ぐ飛ぶタイプで、スライサーが簡単にドローを打てるほどのタイプではない。

シャフトについては、純正のS（Miyazaki for GiE）は手元側が硬めで、中間から先端がかなり軟らかいタイプ。このため、切り返しでは中間部分がムチのようにクニャッとしなり、粘り感がある。そして、ダウンからインパクトにかけてはゆっくりしなり戻る。先端はそれほど軟らかくないが、シャフト全体のしなり量が大きいからだろう。インパクトゾーンではヘッドがアッパーに動き、高弾道を打ちやすくなっている。トルク値は5.0。実際にスイングすると適度な捻じれ感が発生し、切り返しでタイミングが取りやすくなっている。

長さは実測値で45.5インチ。クラブ重量は303.2gでバランスがD2。45インチ換算すると約308g。25～55歳ぐらいの男性で、体力が平均、もしくは平均以上の人と相性が良いスペックだ。

クラブ測定データ