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アキラプロダクツ ADR ドライバー(2007年モデル)

打ってみると?

試打クラブは純正Rシャフトが表示ロフト10.5度、純正Sシャフトが表示ロフト9.5度。長さは45インチ。総重量はR装着が291.8グラムで、S装着が2992.3グラム(いずれも実測)。R、Sとも重量はほぼ同じで、アベレージ向けドライバーの中では平均的な重さ。シャフトの硬さの目安となる振動数はRが237cpmで、Sが250cpm。ワッグルすると、R、Sとも手元側がしっかりしていて、中間部から先端部が軟らかく感じる。トルクはやや多めだ。10.5度表示はリアルロフトが13度で、9.5度表示はリアルロフトが10.5度。10.5度表示はロフトでも上がりやすく仕上げているのだろう。

10.5度のRから打ってみると・・・1発目から高弾道。リアルロフトに加え、シャフト先端側のしなりが大きい。自然にアッパー軌道で捕らえられ、ヘッドスピード40m/sぐらいで打ってもグングン上がる。スピン量は多すぎず、少なすぎず。低スピンで飛距離を稼ぐタイプというよりは、球を高く上げてキャリーを稼ぐタイプ。フェース中央よりも上側で捕らえると、スピン量が2000~2400回転になってキャリーとランで距離を稼げた。そして、印象に残ったのがインパクトの手応え。軽く振ってもフェースの弾きが良く、球を力強く押し出してくれる。

続いて9.5度S。こちらも基本特性は同じ。ロフトよりもボールが上がりやすく、オートマチックに高弾道が打ててしまう。R、Sともシャフトは弾き感が強く、しっかり叩きたい人よりも、シャフトでヘッドスピードを上げたい人と相性が良さそうだ。

スイートエリアについては見た目通り、左右のミスには強い仕上り。ただし、上下方向に打点がバラつくとスピン量の変化はやや多め。フェース上部で捕らえてもドロップ球が出づらい反面、フェース下部で捕らえるとスピンが増えやすい。ヘッド特性を考えると、スピンが減って飛距離をロスする人が使うと、やさしく飛ばせるドライバーだ。

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