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ピン G25ドライバー

打ってみると?

試打クラブは9.5度の純正SRシャフト(TFC360D)。ワッグルすると手元から中間部分がしなる。硬さの目安となる振動数は245cpm。長さは実測で45.25インチ(ヒールエンド法計測)、クラブ重量は308.1g。手元側が重い(手元重心)シャフトも影響しているのだろう。ヘッド重量が205gあるにも関わらずバランスはD1.5。ヘッドが極端に効いた感じにはなっていない。

9.5度表示でリアルロフトは10.25度。フェースアングルは-5度。ヘッドを地面にソールさせると、フェースが開く方向にヘッドがゴロッと回転する。G20同様、G25もスライサーよりもフッカーの方が構えやすい顔付きだ。

まずはシャフトの硬さに合せて軽めに打ってみると‥‥ストレートから軽いフェード弾道。これまでのGシリーズ同様、G25も重心距離は長そうだ。ヘッドの返りがゆったりなのでボールが捕まりづらい。弾道は典型的な低スピン。フェース中央付近で捕えると、打ち出し角は12~14度と中ぐらいで、スピン量は2400~2700回転。重心が深いのに重心が非常に低く、低スピン弾道が打ちやすい。前作G20よりもさらにランで飛距離が稼げるように仕上がっている。試しにフェース上側で打ったら、スピン量は2000回転前後まで一気に減った。

フェースは弾き感が強く、球離れは早め。球筋を打ち分けることよりも、オートマチックに直進性の強い弾道が打てるタイプだ。スイートエリアは見た目通り広く、ミスヒットした時でも左右の曲がりは控えめだ。ただし、フェースを開いてアウトサイド・インの軌道で打つとボールは全然捕まらない。シャットフェースに上げてインからあおって打った方が方向性が良く、飛距離も出てくれる。弾道調整機能で捕まりをアップさせる方向(+ポジション)に調整したら、ロフトが少し増えて、少しオープンフェースの度合いが弱まる。ノーマルよりも捕まりが少しだけ良くなるが、それでもスライサーがドローを打てるほどではない。

シャフトは振動数が示す前作に比べると、軟らかくてしなる。トップからダウンの切り返しでは手元から中間部分がしなり、タイミングが取りやすく仕上がっている。

デザインが大幅に変わっただけでなく、G20よりもさらに低スピン弾道が打ちやすくなっている。オープンフェースの度合いが大きいことを考慮すると、フッカーがさらなる飛距離アップを狙えるドライバーである。

クラブを計測してみると?
ピン
発売日:2013/02 参考価格: 43,200円

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