ピン i BLADE アイアン
打ってみると?(弾道は)
試打クラブに装着されるシャフトは、重量級スチールの定番、ダイナミックゴールド。硬さはS200。クラブ重量は432.7gで、バランスはD1.5。硬さの目安となる振動数は344cpm。ロフト角は34度で、長さは37インチ。ピンのクラブなので、自分にあったライ角で用意してもらった(いずれも7番アイアンの数値/60度測定法での計測)。
まずは7番アイアンで打ってみた。1発目は高いストレート弾道。ロフト角が大きいこともあって、オートマチックにボールが上がる。ライ角が自分にぴったり合っていることもあり、手応えとボールの飛び方が一致するのがなんとも心地良い。
インパクトではボールの飛び出しは早めで弾き感がある。フェースの薄さも手に伝わる。しかし不思議なことに、吸い付くような感触もある。ヘッドの下半分に埋め込まれている樹脂の影響なのだろう。弾き感と吸い付き感の両方が味わえる不思議なアイアンだ。
打感の正体は「インパクト時に発生する振動」であるが、i BLADEはヘッド素材ではなくヘッド内部の構造で、心地良い打感を実現させているようだ。
そして印象に残ったのが、ソールの抜け具合。ソール幅は狭いが、バウンス角が大きい。インパクト時にソールがしっかりと地面とコンタクトするので、ダウンブロー軌道でヘッドを入れた時、心地良い振動が手に伝わる。ダウンブローに打ちたくなるし、アイアンらしい手応えもある。
操作性も非常に高く、アウトサイドからややカットに入れるとフェード球、インサイドからヘッドを入れるとイメージ通りドロー球が打てる。見た目通り、スイートエリアはそれほど広くないが、球筋を打ち分けやすいアイアンだ。
弾道は高めでスピンも多め。弾道計測してみると打ち出し角が19度前後で、スピン量は6200~6600回転。7番アイアンにしてはスピン量が多めだ。飛びには不利だが、グリーンにピタッと止まる弾道が打てる。
純正装着されているダイナミックゴールドは切り返しで手元側がしなる、シャフト的には吹き上がりを抑えた弾道が打ちやすい。
前作S55 アイアンに比べるとミスに対する寛容性は高まっているが、それでもピンの他モデルに比べるとミスにシビアなアイアンだ。
芯を喰った時の手応えは新感覚。軟鉄鍛造マッスルバックと異なるが、打てば打つほど、インパクトの感触は心地良く感じる。
クラブの顔にこだわるゴルファー、スピンが利いたプロ球を打ちたいゴルファー、そして打感にこだわるゴルファーにも、大いに期待に応えてくれるアイアンだ。
レッスンカテゴリー
- 基本動作アドレス グリップ スイング ドライバー バンカー 練習ドリル
- 弾道別スライス フック トップ ダフリ 高い 低い テンプラ
- スイング改善アドレス グリップ 振り遅れ インパクト フォロー
- 状況 クラブ別ドライバー アプローチ バンカー ラフ 傾斜 アイアン
- 中上級 応用ドロー フェード 距離感 マネジメント スピンコントロール
- ボディケアスキンケア ストレッチ 花粉症 筋トレ アレルギー
- ルール マナーゴルフ規則 マナー