マーク金井の試打インプレッション

ブリヂストン TOUR B XD-3 ドライバー

2017/01/10 08:00

打ってみると?

試打クラブはロフト角9.5度で、アドレスするとフェースはスクエア感があって構えやすい。リアルロフト角が適度にあるので、アスリートモデルだが高弾道をイメージしやすい。純正のSシャフト(ツアーAD TX1-6)はワッグルすると手元の剛性が高く、中間から先端側がしなる。

アイアンでウォームアップ後、XD-3 ドライバーに持ち替えて打ってみた。“シュパーン”と適度に弾き感があるインパクト音とともに、ボールは力強く飛び出した。弾道はやや強めのドロー弾道。大型ヘッドのわりに重心距離が長くないのだろう。見た目よりもヘッドが返りやすく、つかまった球が打ちやすい。アスリート向けというと左に行きづらいイメージがあるが、このXD-3はドローが打ちやすいチューニングがなされている。それでいて、ややカット気味にスイングするとイメージ通りのフェードが打てる。XD-5に比べると、直進性の高さを維持しつつも球筋を左右に打ち分けやすくなっている。

そして印象に残ったのが、フェースの弾き感。ルール適合ドライバーであるが、ボールの初速が出やすい。スイートエリアが広いので、打点をわざとバラつかせて打ってもボール初速が落ちづらい。

ヘッドスピードを46m/sに上げて弾道計測してみると、フェースセンター付近でとらえたときのスピン量は2800回転前後。フェースのやや上側で捕らえると2100~2600回転となり、低スピン弾道で飛距離を稼げた。

純正装着されているツアーAD TX1-6S(ブリヂストンオリジナル)は癖のない中調子で、インパクトゾーンでは先端側がスピーディーにしなり戻る。ヘッドがアッパーに動き、かつ、つかまりを促す挙動があるシャフトだ。手元側はしっかりしているが、適度なトルク感があるので、切り返しではタイミングが取りやすい。

TOUR Bシリーズはアスリートゴルファーを強く意識して作られているが、このXD-3はつかまえやすく、かつ操作性の高さも感じ取れる。やさしくドロー弾道を打ちたいゴルファーには、非常に満足度が高いドライバーである。

クラブを計測してみると?≫
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ブリヂストン
スピンを抑える 「パワーミーリング」効果
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