クラブを計測してみると？

純正シャフトは、手元剛性が高い先中調子、スイングするとねじれが適度にあってタイミングが取りやすい

ノーマルポジションで計測すると、表示ロフト角が9.5度に対してリアルロフト角が8.75度。フェース角が-1度。少しオープンフェースで、リアルロフト角が表示ロフト角よりも1度弱少ない。実際に打ってみても、リアルロフト角が少ない分だけ、ボールは上がりづらくなっている。

ライ角は62.25度とかなりアップライトであるが、ノーマルポジションでの重心角は16.5度と非常に小さい。実際にスイングしてみても、インパクトゾーンでヘッドが返りづらく感じる。調整機能を利用して一番ロフト角が少ないポジション（7.5度）にすると、フェース角はー3.75度、リアルロフト角は7度となった。対して、一番ロフト角が大きいポジション（11.5度）にすると、フェース角は＋0.75度となり、リアルロフト角は10.5度となった。つまり、ロフト角を減らすとオープンフェースの度合いが増え、ロフト角を増やすと少しフックフェースになる。

純正シャフト「ツアーAD J-D1」のSフレックスの重量は58g。手元剛性が高い先中調子で、インパクトゾーンでしなり戻るスピードはそれほど速くはない。トルクはメーカー値で5.0（Sシャフト）。実際にスイングしてみるとねじれが適度にあってタイミングが取りやすい。振動数は257cpmで、純正シャフトのSとしては硬めである。

長さはメーカー値、実測値とも45.5インチ（60度法計測）。クラブ重量は307.3グラムでバランスはD2。45インチに換算した重量は約315g。30～55歳ぐらいのゴルファーにちょうどいいスペックだ。

クラブ測定データ