構えてみると？

フェースの厚さは約58ミリで「TS2」より1ミリほど薄い

タイトリストの主力ブランドであった「900シリーズ」が「TSシリーズ」へと変わった。「TS」とはタイトリストスピードの略で、かつてないボールスピードをもたらし、かつ高い寛容性を実現している。

ヘッドは「TS2」と「TS3」の2機種がラインアップされ、どちらもヘッド体積は460cc。今回試打するのは、重心調整機能が付いている「TS3 ドライバー」だ。

「TS3」は兄弟モデルの「TS2」に比べ、ヘッドの奥行きがやや少ない。アスリートモデルにしては投影面積は大きいが、形状的には前作「917シリーズ」を引き継いだ感じに仕上がっている。

アドレスするとフェースはやや面長。フェースの厚みは約58ミリで、「TS2」よりも約1ミリ厚みが少ない。「TS2」と同様に、フェース向きはオープン。ノーマルポジションではスライサーよりもフッカー好みの顔つきだ。

ソールのコスメティックは前作から大きく変わり、ブラック仕上げのソールの中央に「TS3」のロゴが入る。バックフェース側には、タイトリスト独自の重心調整機能「SURE FIT CGウエイト」が搭載され、単四電池を細長くしたような筒状のウエイトで重心位置が調整できるようになっている。

前作に採用されていた、ソールのフェース側の深くて長いスリットはない。ヘッドとシャフトの脱着式である点と、先端のスリーブの装着方向を変えることによる弾道調整機能は踏襲されている。

前作同様、調整機能が盛りだくさんなドライバーであるが、クラブで大事なのは基本性能だ。モデルチェンジで基本性能がどのように変わったのか？ 「TS2」との違いはどこなのか？じっくりテストしてみたい。