大型ヘッドと相性◎ 低スピンの強弾道「グラファイトデザイン ツアーAD XC」
シャフトの挙動
シャフト試打で使うヘッドは、テーラメイドの「M3」。体積は460cc、表示ロフト角が9.5度で、リアルロフト角は10度前後というもの。
試打するシャフトは50g台の硬さS。ワッグルすると手元がクイッとしなるが、先端はほとんど動かない。今どきのSシャフトとしては硬めで、打つ前から手元側にしなりのポイントがあることが分かる。
素振りでシャフトの挙動を確認後、1発目からしっかり振り抜いた。ストレート弾道を打つつもりでスイングしたら、明らかなフェード弾道となった。インパクトゾーンでヘッドがターンする度合いが少なく、左へのミスが出づらいのが手に伝わる。
トップからダウンの切り返しでは手元側がクッとしなる。シャフトがタメを作ってくれるので、切り返しのタイミングを取りやすい。
ダウンからインパクトにかけてはシャフト全体が鋭くしなる。シャフトの剛性感、バネ性が高く、インパクトでは力強くボールを押してくれる。先端側のしなりが少ないので、ヘッドはアッパー軌道になりづらく、打ち出し角が低めの弾道がオートマチックに打てる。
インパクトゾーンでのシャフト先端側の動きが少ないので、入射角、打点位置が安定している。加えて、ヘッドがアッパー軌道に動かないので、フェース上側でボールを捕らえることができ、低スピン弾道が打ちやすく仕上がっている。
ヘッドスピードを45m/sで弾道計測してみると、打ち出しはやや低めで軽いフェード弾道。中元調子らしくインパクトでフェースが被らないので、左へのミスが出づらいシャフトだ。
スピン量に関しては、ツアーADシリーズの中では「BB」に並び、低スピン弾道が打ちやすいシャフトである。
ヘッドをインから入れても左へのミスは出づらいが、カットにヘッドを入れると強めのスライス弾道になった。球筋の打ち分けはしやすいが、カットにヘッドを入れた場合はイメージよりも右曲がりの度合いが大きくなった。
印象に残ったのがヘッドの追従性。シャフトのしなり戻りが鋭いので、大型ヘッドでも遅れた感じにならず、ジャストタイミングでインパクトを迎えることができる。重心距離が長く、重心深度が深いヘッドとの相性の良さを感じるシャフトだ。
「XC」シリーズは、左へのミスを軽減させたい人や、低スピン弾道で飛距離を稼ぎたい人、今どきの大型ヘッドと相性が良いシャフトを求める人にとっては、大いに期待に応えてくれるだろう。
【適正ヘッドスピード】
ツアーAD XC-5(硬さS):43~47m/s
レッスンカテゴリー
- 基本動作アドレス グリップ スイング ドライバー バンカー 練習ドリル
- 弾道別スライス フック トップ ダフリ 高い 低い テンプラ
- スイング改善アドレス グリップ 振り遅れ インパクト フォロー
- 状況 クラブ別ドライバー アプローチ バンカー ラフ 傾斜 アイアン
- 中上級 応用ドロー フェード 距離感 マネジメント スピンコントロール
- ボディケアスキンケア ストレッチ 花粉症 筋トレ アレルギー
- ルール マナーゴルフ規則 マナー