運転中の横顔にオーラを
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1打差2位からスタートした「樋口久子 森永レディス」最終日を“69”でまわり、今季2勝目を飾った上田桃子。彼女は来期、2003年に不動裕理が打ち立てた年間最多優勝記録10勝を目標に掲げている。
攻めのゴルフが持ち味の上田桃子だが、クラブをなかなか変えないことでも有名だ。以前はキャロウェイ“X-TOURアイアン”を長期にわたり使い続け、現在は“レガシーアイアン(2008年)”を使用。もちろん新製品が出る度に試合に投入しているようだが、すぐまた戻ってしまうのだ。飛距離というアドバンテージが欲しいドライバーと違い、アイアンは自分の距離感にマッチすることが一番重要。ショットメーカーの彼女ならではのこだわりを感じる。この“レガシーアイアン”はマッスルバックなどに比べると少し大きめのサイズだが、ソール幅も広めでキャビティ部分が深くミスヒットに強い一面を持っている。2008年モデルだけあり、中古市場でもかなりお安くなっているのが魅力だろう。
もう一つ変えられないのがパター、名器オデッセイ“Tri HOT #3”をこちらも長く使っている。違うモデルを何度も試しているようだが、こちらもいつのまにか戻っているのだ。このパターは販売終了後、ツアープロがこぞって使用し、中古市場で高騰したことがある。一時期は新品の定価を超える値段が付いたこともあるほどの熱狂ぶりだった。軟鉄鍛造のボディに、ウレタンのインサート、そしてフランジの部分にはタングステンを使うという凝った構造で、ピン型なのにやさしいと評判だった。その後“Tri HOT #3 iX”という復刻版が出て、ブームは一時終息したが、未だに品薄なようでなかなか中古市場では見かけない。
新製品は確かに魅力的だが、お値段的に手が出しにくいもの。しかしプロがなかなか変えられないギアは、総じて中古ショップでお財布にやさしくなっている。桃子ファンはもちろん、お買い得ギアを探している人は要チェックだろう。
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