スリクソン ZXi7 アイアンを西川みさとが試打「さり気ないV字ソールの存在感」
シリーズ最高の打感と操作性「ZXi7」 HS40m/s未満の女子プロ評価は!?
スリクソン ZXi7 アイアンをHS40未満の女子プロが試打したら…【西川みさと】
昨年11月発売のダンロップ「スリクソン ZXi」シリーズは、過去最高の打感を追求したアイアンがそろっていると評判だ。中でも球筋と飛距離を自在に操れる「スリクソン ZXi7 アイアン」は、小祝さくら、青木瀬令奈、櫻井心那ら契約プロが即スイッチを決めたとして注目を浴びている。そんな同社自信作をHSの異なる有識者3人が採点。まずは、1WがHS40m/s未満の女子プロ・西川みさとが試打評価を行った。
「『ZXi5』との差はソール幅にあり! 抜けのいい方向性重視モデル」
―率直な印象は?
「いやぁー正直にいうと、かなり難しいアイアンです。ツアーモデルということで分かってはいましたが、これほどシビアに感じてしまうと、HS30m/s台の私には厳しいと再認識させられます。飛距離も想定より伸びず(平均134.5yd)、他モデルと比べると飛んでいる印象は持てません。確実に“飛び系”と呼べる性能ではなく、方向性重視であることは間違いないといえます」
―具体的にはどんなところがシビア?
「まずは見た目のサイズ感が小振りなところです。兄弟モデル『ZXi5』も比較的に小振りでしたが、そのひと回り小さく見受けられます。形状の美しさはそのままで、トップブレードはより薄く、この小ささとシャープさだと、そもそもボールが高く上がり切らなそうに見えてしまう…。またソール幅を比べるとよりその違いが顕著。比較するとかなり細く見えるのでダフリのミスに対して寛容性は低いのかなと感じてしまいます」
―他社のマッスルバックやハーフキャビティと比べると?
「難しいほうではありますが、大きさの割には打ちやすさは十分に感じられます。もちろんマッスルバックアイアンほどのシビアさはなく、最近流行の軟鉄鍛造キャビティバックと比べても、それほどシビアさが際立っている感じはしません。寛大なやさしさは持ち合わせていないにせよ、振り心地や打感の秀逸さから来る性能の高さはしっかり実感することができました」
―具体的にどういうところが打ちやすい?
「同社アイアンの代表的テクノロジーと呼べるV字型ソール(ツアーV.T.ソール)が、振っている最中には大きく主張しないまでも、結果的に存在を感じさせるところでしょうか。インパクト前後でしっかり抜けてくれるので、ロフト角(7Iで32度)なりに弾道の高さを出しやすい。飛距離的には不十分でしたが、HSさえ適当であれば思い通りに飛ばせそうな印象を非常に受けました」
―前作より「5」シリーズとの差を感じない?
「あ、確かに言われてみると、そのような(近づいている)気がします。シリーズの初代『ZX5 アイアン』は、もっとやさしかったと記憶しているのですが、今シリーズの『ZXi5』はサイズ感は思っていたより小振り。操作性が上がった半面、私にはややハードに感じました。その変化を踏まえると、以前より『5』が『7』シリーズに近づいた印象。どちらも打ちやすいですが、ちょっとシリーズ全体的にシビアな性能に移行した感じは否めません」
―どのような人向き?
「しっかりゴルフに向き合って、ラウンドも頻繁に行っている人向き。性能的に決してやさしくはないので、しっかりボールをとらえて打ち込むことができるゴルファー。また十分なパワーの持ち主が対象として適していると感じます。ドライバーのHSでいうと43m/s以上。まぁまぁクラブを振り切れる人でないと、このモデルの良さを十分引き出すことは困難ではないでしょうか」
打感のみ4点で他項目はすべて3.5△…【総合評価3.6点】
【飛距離】3.5
【打 感】4.0
【寛容性】3.5
【操作性】3.5
【構えやすさ】3.5
・ロフト角:32度(7I)
・使用シャフト:NSプロ モーダス3 ツアー105(硬さS)
・使用ボール:リトルグリーンヴァレー船橋専用レンジボール
取材協力/トラックマンジャパン株式会社、リトルグリーンヴァレー船橋
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