オノフ ウェッジ LABOSPEC FROG'S RUNNINGを堀江智史が試打「パター感覚で寄せられる」
ジワジワきているチッパー比較 ギアに詳しいレッスンコーチの評価は!?
オノフ ウェッジ ラボスペック フロッグス ランニングをギアに詳しいゴルフテックコーチが試打したら…【堀江智史】
昨年7月にピンより発売された「ChipR」は、“お助けクラブ”としては異例の大ヒットを記録し、発売当初は予約が殺到、入荷待ち状態が長く続いた。それを機に改めてそのやさしさとスコアに直結する性能に注目が集まったチッパー。ことしの6月には、グローブライドより「オノフ ウェッジ LABOSPEC FROG'S RUNNING」が発売され、さらに注目される存在に。そこで今回は、新モデル・オノフウェッジを、「ChipR」と中古市場でも根強い人気の2モデルを比べつつ、有識者3人が採点。ゴルフテックで1、2を争うギア知識を持つコーチ・堀江智史の評価は!?
「スコア重視なら絶対お勧め! 気になる点は見た目のみ」
―率直な印象は?
「一般的なウェッジと違い、パターのようにフェース上にネックが付いているので、どんな打ち方をしてもシャンクを出さない構造が魅力だと思います。シャンクが怖くてウェッジを安心して打てない人には、うってつけのクラブ。パターと同じように振っていくだけなので、スコアアップを目指す多くのアマチュアゴルファーの方へお勧めできます」
―かなり5点満点が多かったですが?
「過剰評価ではなく、ホント、非常に良かったです(笑)。試打前は、フェースが弾きすぎてオーバーしたり、一方でロフトがそこそこ寝ている分ショートすると思っていました。が、ロングパットの要領で打てば目標にピタリと合ったので、距離感とフィーリングがマッチ、【打感】評価を5点に。また、広いソール幅のおかげで多少ダフっても芝に突っかかることなくボールを拾ってくれるので、【抜け感】も満点。【構えやすさ】は、ウェッジとして捉えれば3.5~4点止まりですが、使い方も見た目もパター同様と考えれば、チッパーの趣旨に沿った形状で満点を付けました」
―他社のチッパーと比べると?
「ピン『ChipR』はアイアンに近い形状で、一般的なウェッジと同じ感覚で打ちたい人向け。8、9番アイアン、ピッチングウェッジの代わりに使いたい人に最適だと思います。オリマー『CHIP 45 WEDGE ORM-718C』は、オノフより操作性が良く、小技が使える形状ですが、シャフトがかなりやわらかい点が気になりました。その分ヘッドが走ってしまい、オノフより少し距離感が合わせにくく感じました。プロギア『R45』は、グリップの長さがオノフより長く、ヘッドを軽く感じられる分、自身の力加減で打ちたい人向きといえると思います」
―コーチの観点でチッパーは入れるべき?
「アプローチが苦手な人は、入れるべきだと思います。そもそもプロは入れていないのでは? という声も多いと思いますが、プロは8、9番で代用できて必要ないということ。そこまで練習時間は取れないアマチュアゴルファーには、クラブに頼ることもひとつの手段といえます。ダフリやトップのミスに悩んでいる人は、絶対に入れたほうがいいでしょう。使い続けてアプローチショットに苦手意識がなくなってきたら、卒業しても良いと思います」
―気になるデメリットは?
「キャディバッグに入っているときに、ちょっとソール幅が厚めで大きな形が格好悪いと思われてしまう点でしょうか。性能としては、苦手な人にとってかなりお助け要素が含まれているため、見た目以外の懸念点は見当たりません。あとは、プレーヤーが何を求めるか。スコアを求めるのであれば、使わない手はないと思います。あまりに気になる人は、アイアン形状に近いピン『ChipR』のほうが良いでしょうか」
―どのような人向き?
「どうしてもアイアンで打つと距離感が合わない、ダフリやトップでスコアを崩す方など、とにかくアプローチが苦手な人向け。ロフト角のイメージ以上に、意外とボールも高く上がってくれたので、ちょっとしたマウンドは問題なく越えてくれます。リカバリーショットに使用するクラブとして、サンドウェッジ以外の選択肢として、一本を入れても良いのではないでしょうか」
予想外の高得点! いきなり出ました満点3つ【総合評価4.7点】
【スピン性能】4.0
【打 感】5.0
【抜け感】5.0
【バンカー対応力】4.5
【構えやすさ】5.0
・ロフト角:42度
・使用シャフト:NSプロ 950GH neo(フレックス表記なし)
・使用ボール:タイトリスト プロV1
取材協力/トラックマンジャパン株式会社、リトルグリーンヴァレー船橋、ゴルフガレージ西葛西店、多摩店
堀江 智史(ほりえさとし) プロフィール
1979年10月25日生まれ、千葉県出身、ゴルフテック横浜所属。
学生時代に体育教師を目指していたが、ゴルフの面白さに触れレッスンの道を志す。学生時代に運動力学や機能解剖学を学び、小手先の動きではなく、体の「どの部分」を動かすと「どのように動くか」を分かりやすく説明することを心がけている。ギアの知識も豊富で、クラブの物理学的視点からアプローチしたレッスンも展開している。
レッスンカテゴリー
- 基本動作アドレス グリップ スイング ドライバー バンカー 練習ドリル
- 弾道別スライス フック トップ ダフリ 高い 低い テンプラ
- スイング改善アドレス グリップ 振り遅れ インパクト フォロー
- 状況 クラブ別ドライバー アプローチ バンカー ラフ 傾斜 アイアン
- 中上級 応用ドロー フェード 距離感 マネジメント スピンコントロール
- ボディケアスキンケア ストレッチ 花粉症 筋トレ アレルギー
- ルール マナーゴルフ規則 マナー