2021年秋の新作ドライバーは「ラクに飛ばせる」 マトリックス図を大公開
ヘッド+シャフト性能の見極めも大切
球の上がりやすさと、つかまりの良さが特徴的な今秋モデルだが、もちろんそれぞれの程度には差があるので、自分に合った特性を見極めたい。
「G425 MAX」よりも図の下に位置する「ゼクシオ エックス ドライバー」、ヤマハ「RMX VD ドライバー」、グローブライド「オノフ ドライバー KURO」、本間ゴルフ「ツアーワールド GS プロトタイプI」はややスピン量を抑えて初速が出せ、球の吹け上がりを防いで強い弾道で前に飛ぶ性能となっている。
また、上記4モデルは比較的しっかりめのシャフトを合わせており、「ツアーワールド GS プロトタイプI」と「オノフ KURO」は、ある程度ヘッドスピードが速いゴルファーが好む特性の自社製オリジナルシャフトを用意。「ゼクシオ エックス」と「RMX VD」はカスタムシャフトを選べるため、自分の力量に合ったシャフトを挿してほしい。
高MOIのクラブはフィーリングの確認が必須
「G425 MAX」よりも図の左上に位置するクラブは、主にスライサーをターゲットとしたモデル。ブリヂストン「B1 ドライバー」は、つかまえやすくて球も上がりやすいが、左へのつかまり具合をやや抑えている。それ以外の「ゼクシオ 12 ドライバー」、ヤマハ「RMX VD59 ドライバー」、ブリヂストン「B2 ドライバー」は、スライスを軽減できるように、構えた時の見た目や、高い慣性モーメント(MOI)で曲がり幅を抑える作りとなっている。
特に「RMX VD59」のMOI値は、ルール上限の5900g・cm2に近い設定。MOI値が高いほどミスに強く、弾道の直進性も上がる傾向にあるが、振りやすさや、フェースコントロールの扱いやすさといった部分で良し悪しが出てくる。高MOIのクラブは実際に試打をして、フィーリングに違和感がないかを確かめてから使い始めることをおすすめする。
軽量だから速く振れるわけではない
今回、唯一の海外メーカーとなるキャロウェイ「エピック MAX FAST ドライバー」は、ヘッド性能に限れば今春モデルの「エピック MAX ドライバー」と大きな変わりはないという。異なるのは、ヘッド重量を約185gに落とし、シャフトやグリップも軽量にして、ヘッドスピードを向上させる設計となっている点だ。軽量ドライバーは確かにヘッドスピードが上がる恩恵を受けやすいが、ゴルファーによっては重い方が速く振れるケースもあるので注意したい。
2021年モデルの新作ドライバーの選び方は?
今秋発売のドライバーを見ると、全般的に日本人ゴルファーの平均的なヘッドスピードに合わせられた印象を受ける。三田コーチは「海外ブランドのような低スピン化よりも、日本ブランドのように球が上がってくれる進化の方がゴルフがラクになります。ヘッドスピードの違いにもよりますが、低スピンで一発の飛距離性能を求める人は外ブラ、スピンがある程度入って、ラクにゴルフをしたい人は国産ブランドを選ぶと良いでしょう」とクラブ選びのポイントを示した。
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