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使ったことある? 「マスターズ」優勝クラブセッティング10年史

2023/04/05 11:30
2013年から2022年までのマスターズ歴代王者のクラブセッティングは

◇メジャー第1戦◇マスターズ 事前情報◇オーガスタナショナルGC(ジョージア州)◇7545yd(パー72)

4月6日(木)に開幕する男子メジャー初戦「マスターズ」。グリーンジャケットを羽織った過去10年のチャンピオンたちの優勝時のセッティングを紐解いた。

■2022年 スコッティ・シェフラー

シェフラーは複数メーカーのクラブを握っていた

テーラーメイドの新作ドライバー(当時)を投入した2022年初めから破竹の勢いでメジャーも制した。ショートゲームはタイトリストのクラブが中心。

ドライバー:テーラーメイド ステルス プラス(8度)
シャフト:藤倉コンポジット VENTUS BLACK(7 X)
フェアウェイウッド:テーラーメイド ステルス(3番16.5度)
ユーティリティ:スリクソンZ U85(3、4番)
アイアン:テーラーメイド P7TW(5番~PW)
ウェッジ:タイトリスト ボーケイ SM8(50、56、60度)
パター:スコッティキャメロン スペシャルセレクト タイムレス ツアータイプGSSプロトタイプ
ボール:タイトリスト プロ V1

■2021年 松山英樹

日本製の1Wでマスターズを制覇した(Augusta National Golf Club)

アジア人として初めてマスターズを制覇。他メーカーのモデルを使用し続けた時間を経て、契約するダンロップの1Wでメジャータイトルを手にした。

ドライバー:ダンロップ スリクソン ZX5(ロフト9.5度)
シャフト:グラファイトデザイン ツアーAD DI-8 (硬さTX、長さ45.25)
フェアウェイウッド:テーラーメイド SIM2(3番15度)
ユーティリティ:テーラーメイド SIM UDI ユーティリティ(3番19度)
アイアン: ダンロップ スリクソン Z-フォージドアイアン(4番~PW)
ウェッジ:クリーブランド RTX4 フォージドウェッジ(52、56、60度)
パター:スコッティキャメロン ニューポート2 プロトタイプ
ボール:スリクソン ZスターXV

■2020年 ダスティン・ジョンソン

ダスティン・ジョンソンはテーラーメイドで(提供:Augusta National Golf Club)

新型コロナ禍で11月に開催。大会史上最少ストローク「260」(通算20アンダー)をマークしてメジャー2勝目を飾った。

ドライバー:テーラーメイドSIM(10.5度)
シャフト:藤倉コンポジット スピーダー661(45.75インチ、硬さX)
フェアウェイウッド:テーラーメイドSIMマックス(3番15度、7番21度)
アイアン:テーラーメイド P730DJプロト(3番~PW)
ウェッジ:テーラーメイドミルドグラインド(52度を54度に調整、60度)
パター:テーラーメイド スパイダーリミテッド Itsy Bitsy
ボール:テーラーメイドTP5x(#1)

■2019年 タイガー・ウッズ

オーガスタでよみがえったタイガー・ウッズ(Getty Images)

ナイキが2016年にゴルフギアの製造から撤退。テーラーメイドのクラブ、スコッティキャメロンのパター、ブリヂストンのボールでマスターズ5勝目を挙げた。

ドライバー:テーラーメイド M5(ロフト9度)
シャフト:三菱ケミカル ディアマナD+リミテッド(重さ70g台、硬さTX)
フェアウェイウッド:テーラーメイド M5(3番15度)、テーラーメイド M3(5番19度)
アイアン:テーラーメイド P7TW(3番~PW)
ウェッジ:テーラーメイド ミルドグラインド(56度、60度)
パター:スコッティキャメロン GSS ニューポート2
ボール:ブリヂストンスポーツ ツアーB XS

■2018年 パトリック・リード

ナイキがクラブ、ボールの製造から撤退し、リードはピンの1Wを使用していた

リッキー・ファウラージョーダン・スピースロリー・マキロイ(北アイルランド)らを振り切ってメジャー初優勝。複数メーカーのギアでオーガスタを制した。

ドライバー:ピン G400LSテック(ロフト10度)
シャフト:アルディラローグ シルバー(70g台、X)
フェアウェイウッド:ナイキ VR PRO(3番15度)
アイアン:タイトリスト716MB(3番)、キャロウェイ Xフォージド・2013年モデル(4番)、キャロウェイMB-1(5番~PW)
ウェッジ:アーティサンゴルフ(51、56度)、タイトリスト ボーケイデザインSM5(61度)
パター:オデッセイ ホワイトホットプロ#3
ボール:タイトリスト プロV1

■2017年 セルヒオ・ガルシア

メジャー初優勝をオーガスタで飾ったガルシア

“神の子”が37歳にして初のメジャー制覇。ジャスティン・ローズ(イングランド)との好勝負だった。

ドライバー:テーラーメイド M2(9.5度)
シャフト:三菱ケミカル クロカゲ シルバーデュエルコアTiNi(80g台、TX)
フェアウェイウッド:テーラーメイド M1(3番15度、5番19度)
アイアン:テーラーメイド P750ツアープロト(3番~PW)
ウェッジ:テーラーメイド ミルドグラインド(54、58度)
パター:テーラーメイド スパイダーツアー レッド
ボール:タイトリスト テーラーメイドTP5

■2016年 ダニー・ウィレット

ウィレットはスピースからグリーンジャケットを授かった(Andrew Redington/Getty Images)

連覇を狙ったジョーダン・スピースが最終日に崩壊。イングランド勢としてニック・ファルド(1989、90、96年)以来、2人目のマスターズ制覇を果たした。

ドライバー:キャロウェイXR16ドライバー(9度)
シャフト:三菱ケミカル ディアマナW(70g台、X)
フェアウェイウッド:キャロウェイ XR16(3番15度、5番19度)
ユーティリティ:キャロウェイ APEX(2番、4番)
アイアン:キャロウェイ APEX PRO(5番~9番)
ウェッジ:キャロウェイ マックダディ2(47度)、キャロウェイ マックダディ2ツアーグラインド(54度、58度)
パター:オデッセイ VERSA #1W WHITE
ボール:キャロウェイ プロトタイプ

■2015年 ジョーダン・スピース

スピースは競り負けた前年の経験を生かした(Andrew Redington/Getty Images)

21歳の新スターが誕生。ピン型パターに装着したスーパーストロークグリップを流行させた一人でもある。

ドライバー:タイトリスト 915 D2(9.5度)
シャフト: アルディラ Rogue Black(60g台、硬さTX)
フェアウェイウッド:タイトリスト915F(3番15度)
ユーティリティ:タイトリスト915Hd(20.5度)
アイアン:タイトリスト AP2 714(4番~9番)
ウェッジ:タイトリスト ボーケイデザインSM5(46、52、56、60度)
パター:スコッティキャメロン 009プロトタイプ
ボール:タイトリスト プロV1x

■2014年 バッバ・ワトソン

ワトソンはスピースを破って2勝目(Andrew Redington/Getty Images)

2012年大会はピンの「G20 ドライバー」で、2勝目は「G25」で優勝。いずれもピンク色のヘッドが話題になった。

ドライバー:ピン G25(8.5度)
シャフト:トゥルーテンパー グラファロイ Bi-Matrix Rocket Pink (硬さX)
フェアウェイウッド:ピン G25(3番16.5度)
アイアン:ピン S55(3番~PW)
ウェッジ:ピン ピン SSプロトタイプ(52、56度)、ピン TSプロトタイプ(64度)
パター:ピン アンサー ミルドアンサー1
ボール:タイトリスト プロV1x

■2013年 アダム・スコット

スコットはプレーオフでメジャー初タイトル(Andrew Redington/Getty Images)

アンヘル・カブレラ(アルゼンチン)とのプレーオフを制し、オーストラリア勢初のマスターズ制覇。長尺パターでメジャーを制した選手になった。

ドライバー:タイトリスト913 D3(9.5度)
フェアウェイウッド:タイトリスト 910F・d(15度3番)
ユーティリティ:タイトリスト 712U ユーティリティアイアン(2番)
アイアン:タイトリスト MB 710(3番~9番)
ウェッジ:タイトリスト ボーケイデザインSM4(48、54度)、タイトリスト ボーケイTVD-K(60度)
パター:スコッティキャメロン フューチュラX プロトタイプ
ボール: タイトリスト プロV1