2013年は松山英樹選手、森田理香子選手などの活躍でクラブ、ボールに加えて、キャディバッグなどの用品も売上をのばし、増収を実現

GDO「2014年の注力ポイントを教えてください」

水野「2月、3月では“ゼクシオエイト”に加えて、“ゼクシオエアロスピン”、“ゼクシオプレミアム”、などの新製品ボールに注力します。加えて、ゼクシオとスリクソンのゴルフシューズの展開をやめてアシックスに統合し、全勢力を傾けます。数多くの受注をいただいているので、できる限りフィッティングをしていただき、店頭での販売につなげていきたい」

GDO「ゴルフシューズの競争が激しくなっていますが」

水野「ゼクシオ、スリクソンとアシックスのシューズは全く違います。まずは、サイズ、履き心地、正しい履き方を理解してもらうために、フィッティングを強化します。アシックスの性能は素晴らしいですが、ゴルフシューズのシェアは2%です。ダンロップ、スリクソンを合わせて6％でしたので、アシックスに統合することで3年後には10%のシェアを獲得し、10億円の売上をめざします」

GDO「ゴルフ需要の減少をどのように考えていますか」

水野「ゴルフは生涯楽しめるスポーツですが、意外に簡単に離脱する方が多く、できる限り長く楽しんでいただけるような取り組みが必要です。少子高齢化に加えて、敷居が高いことで新しくゴルフを始める人が少ないことが一番の問題です。ゴルフの普及を目的とした“＋G（プラス！ゴルフ）プロジェクト”を昨年よりスタートし、「ゴルフ・スタートアップ・プログラム」などを実施しています。1年間、受講料3,000円でスクールレッスン24回と、ゴルフクラブセットの1年間無料レンタルを提供する内容で募集したところ、100名の定員に対して900名以上の応募がありました。好評につき今年は定員を200名に増やして募集したところ、1,200名以上の応募があり、始めたいけれどもきっかけがなかった人への機会を提供しています。実際に参加した方のほとんどが受講後もゴルフを継続しており、中には借りていたクラブセットをそのまま購入したいという方もいらっしゃいました」